幼馴染の彼 (ページ18)

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１７. ページ18

ピコン

あれから自分の部屋でぼーっとしてた私は携帯の音で思い出した。

「あ！送ってない！」

携帯を見ると、カトクにメッセージが。

LE“まだ学校なの？”

時刻はもう夜の9時。

“ごめん。バタバタしてて送るの忘れてた！もう家だよ”

LE“バタバタってなに？”

“たいしたことじゃないよ～”

LE“気になる”

もう～、なんて送ればいいんだろう…

返事を打つのに考えていると、画面が着信に変わった。

「もしもし」

LE「返事遅い」

「今考えてたの～」

LE「何を考える必要があるの？」

「あ…」

LE「嘘じゃなくて、本当のことだけ教えて」

「えーっと…」

オッパも先輩のことは知ってるし…言っていいか。

「先輩のこと…」

LE「……」

「今日一緒に帰って、告白の返事したの。ごめんなさいって」

LE「そう…」

「うん」

LE「そいつはなんだって？」

「えーっと…わかったって…」

LE「ほんとは？」

「……待つって」

LE「……はぁ」

耳にオッパのため息が聞こえる。怒ってる？

LE「毎日練習あるから抜けられないし、撮影もあるしそっちに行けない」

「うん？」

LE「Aがこっち来て」

「え？」

LE「直接話したい」

「え、来てってどこに…？」

LE「宿舎」

「えぇ！？」

宿舎ってことは…メンバー全員が住んでる宿舎！？

「そんな所行けないよ！！」

LE「なんで？」

「だって…メンバーの皆さんにも悪いし、ペンに見つかったら…」

LE「Aは何も気にしなくていいから」

「うーん…」

LE「Aは俺に会いたくないの？」

「え」

LE「俺は会いたいから、来てほしい。それだけ」

オッパが私に会いたい！？

何これ…嬉しくて顔が緩む。

「うん。会いたい。行く」

LE「……時間作るからまた決まったら連絡する」

カトク忘れるなよと最後に言われ、電話を切った。