【ワンパンマン】セーラーガール【女主】 (ページ40)

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さて、説教が始まって早1時間と数分。私の長い説教を正座で1時間と数分聞いているサイタマは足が痺れてしまっているのか、もじもじと太腿を擦り合わせている。まあそりゃ仕方ねぇわな、女としての自覚を持たないサイタマが悪い。受け入れな。でも、私はそこまで鬼じゃないから、もう説教は止めにしようか

「兎に角、サイタマはもう少し女としての自覚を持つように。以上、この話は終わり」

そう言って私が立ち上がると、サイタマは長ったらしい説教から解放されたことに喜び「ようやく終わったぁ」と声をあげた。テメェちゃんと人の話聞いてたか?と突っ込みたくなるがまぁそれは良いだろう。……さて、そろそろジェノスがサイタマを食事に呼びに来るだろう。その前にサイタマに短パンとTシャツを着させなければ……流石に下着姿でジェノスと面会をしたらたまらないだろう

「サイタマ、これ着て」

このアパートの部屋には備え付けのクローゼットがある。だいたいの衣類はしまえるが、流石に冬物のジャンパーなどは分厚くて入らない。そのクローゼットの中からデニムの短パンと黒の右胸の辺りに薔薇の花弁が描き込まれているTシャツを渡した。それを渋々着たサイタマはコロリと床に寝転がった。せめてベッドに転がれよ、何の為のベッドだ。そう文句を言いたくなったが、なんとか口から出る前に抑え込み無理矢理喉の奥へと押し込んだ。誰か私を褒めて

さて、サイタマがジェノスと食事をしている間に風呂に入ってしまおうと思いクローゼットの中から風呂上がりの着替えを用意していると、ふとサイタマがもたれ掛かって来た。一体どうしたのだろうか。肩に顔を押し付けてくるサイタマの触り心地の良い頭部を撫でながら「どうした?ん?」と言うと、サイタマは顔を上げ柔らかな微笑みを向けて言ったのだ

「A、俺の為にこんなにしてくれて、ありがとな」

その直後にインターホンが鳴り、玄関からジェノスのサイタマを呼ぶ声が遠く耳に届く。それに反応したサイタマは「じゃあ、また後で」と言って部屋を出て行ってしまった

「……なにそれ、反則でしょ」

先程のサイタマの柔らかな笑みを思い出し、私は風呂上がりの着替えに顔を埋めた

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