【ワンパンマン】セーラーガール【女主】 (ページ29)

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変化に気付いたのは、まだ昼の1時なのに空が夕暮れの様に紅く染まっていた事と、わずかに聞こえる悲鳴のお陰だった。なんだなんだ異常気象ですかと口の中で唱えながら窓を開け空を見上げると、真っ赤に燃え上がる隕石が見えた

「……え"?」

まさかと思いテレビに目を向けると、案の定ニュース番組の美人なニュースキャスターが【超巨大隕石がZ市に接近している】と言うことを何度も何度も画面の向こうで叫んでいた

「……そういう事はさぁ……」

Aは音速に近い速度でクローゼットの中から黒のセーラー服を取り出しそれに身を包み窓からダイブトゥーブルー

「早く言ってよぉおおおおお!!」

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Z市に接近していた超巨大隕石はサイタマが呆気なく破壊してしまった。勿論ワンパンで。やっぱサイタマ災害レベル神だって絶対。サイタマが隕石を破壊してくれたお陰でZ市と付近の街の消失は免れたが、粉砕された巨大隕石は小さな隕石に早変わりし、雨の如くZ市に降り注いだ

消失はしなかったものの、Z市は半壊。住人の殆どは住む場所を失った。……あ、ちなみに私達のアパートは平気でしたハイ

……隕石を食い止めようとした事で、ジェノスとサイタマのヒーローランキングは上がった。私は特に目だったような事はしていないため上がってはいないのだが……まぁ、ランキングとかはどうでも良いんだけどね

それよりも、重大な問題がある。あの巨大隕石がサイタマの手によって破壊されてからもう3日が経った。本来ならサイタマはZ市を救った英雄として讃えられても特に可笑しい事はない。だが、現実は残酷だった

サイタマは今世間の一部で、Z市半壊の原因を作った張本人として悪役に仕立て上げられている

……この情報はジェノスから聞いたものだ。流石ジェノス君手に入る情報量が並じゃないわね!www

……とにかく、サイタマにはZ市が復興するまでは外出は控えろと忠告しておくか

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「ぇ……外回りに行った……?」
「はい、引き止めたのですが、先生がどうしても行くと……」
「馬鹿野郎!!なんで引き止めねぇんだよ馬鹿っ!!」

踵を返し走り出した。……私とサイタマの仲はまだ5ヶ月ちょっとしか無いが、これだけは言える

あいつは面に出さないだけで、傷つきやすいんだ

なぁ頼むよ、もうダチを傷つけないでくれよ

なぁ、頼むから……

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