【ワンパンマン】セーラーガール【女主】 (ページ17)

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15撃目ページ17

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緑色の不気味な光に包まれた薄暗い部屋の中、Aは分厚い資料をぺらぺらと音をたててめくっていく。そこには、【新人類計画】を決行するまでの科学者【ジーナス】の思いと、どうやって地球上を新人類で埋め尽くしていくかと、様々な事が書いてあった

要約するとこういう事だ

くそ、猿どもが。何が「危ない考え」だ。変人扱いしやがって。
今まで人類が危険(リスク)を避けて前に進めた事があるとでも思っているのか? 自分達に進化の必要性が無いと思っているボンクラどもに、遺伝子を残してゆく資格は無い。
そもそもこの計画は私の為の物だ。例え一人であろうとも決行してみせる。
【新人類計画】……それは私の理想郷。理想の世界……ようやく、ようやく良い時代がやって来るのだ……

Aは目を細め「はぁ……」と呆れたように溜息をつくと、床に資料を投げ落とした。馬鹿野郎が、気づけよ

今が一番充実しているって事に

「さーてと、2人を探すか……」

肩に手を置きごきごきと音を鳴らすと、Aはのったりのったりとその緑色の不気味な光に包まれた薄気味悪い部屋から出た

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「ぇ……ジェノス? 何でお前現代アートみたいになってんの?」
「ぁ"≪ザザザッ≫……≪ザザザッ≫A、ッさ……」

通路の壁に上半身が半分以上めり込んでしまっているジェノスをAは上目遣いで見た。これぞまさに現代アート。「おいおい大丈夫ー?」と言いながらAはジェノスを壁から引きずり出し、横抱きにする。自分を軽々と持ち上げたAをジェノスは驚きの目で見つめたが、「……あ、Aさんなら普通か」と受け流してしまった

「んで、ジェノス。サイタマはどこに?」
「せん≪ザザザッ≫せ、は……あちらに……」
「お前音声のノイズやばいぞ大丈夫か?」

……ジェノスの話によると、どうやらサイタマは【阿修羅カブト】と言う気持ちの悪い怪人の後について行ってしまったらしい

んもー!
知らない人にはついて行っちゃいけないって言ったでしょー?
お母さんサイタマちゃんをそんな子に育てた覚えはありませんっ!

「まぁ……いいか」

「サイタマなら」と呟いて、Aはジェノスを横抱きにしたままサイタマと阿修羅カブトが向かったであろう廊下の先へと進んだ

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