【ワンパンマン】セーラーガール【女主】 (ページ12)

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ジェノスのサイタマを心配する声に反応し、私は5階のベランダから飛び降りサイタマがどうなったのかを見る。
……埋まってる、首から下が見事にコンクリート製の地面に埋まってる。……つくし?

「お、おーいサイタマー?お前大丈夫か?」
「あぁ、なんつーか……つくしになった気分だ」

……あ、この様子なら100%大丈夫だな。心配して損したと思った瞬間、後方から爆発音が聞こえた。振り返ると、そこにはゴリラの姿をしたサイボーグが……。まぁ、あのサイボーグはジェノスに任せるとして、問題は目の前のライオンだな

ライオンの怪人は首から下が見事に地面に埋まってしまっているサイタマの前に仁王立ちし、優越感に浸りながら声をあげた

「手も足も出ないとはまさにこの事だな!さぁ、お前は今すぐ進化の家に連れて帰るぞ」
「……土の中ってヒンヤリしてて気持ち良いんだな。……A～、こいつ頼む。俺少し寝るわ」
「おう、流れ弾当たったらすまんな」

地面に埋まりながらも気持ち良さそうに眠りこけてしまったサイタマの頭をするりと撫で、そのライオンの怪人の前に仁王立ちする。
するとライオンの怪人【獣王】は「ただの高校生がこの獣王に勝てると思っているのか?」とかほざきながら【獅子斬】と言う、まぁ簡単に言うなら鋭い爪で切りつけてきた

それをひらりと避けると、丁度私の背後にあった家の壁が紙の如く切り落とされた。
んー……あれに当たったら制服破けちまうな。早めに終わらせるか……

獣王の何もかもを切り裂く【獅子斬流星群】を空を舞う鳥の様に避けながら、私は獣王のがら空きになっている懐に飛び込み……

「はいサヨナラ」

(自分で言っちゃなんだけど)雪のように白く程よく筋肉が付いた両腕を肘まで獣王の腹部に突き刺し、そのまま獣王の体を真っ二つに裂いた。頭上から獣王の叫び声や呻き声が聞こえたがそんなの知らん。
両腕を獣王の腹部に突き刺したまま両腕を左右に大きく広げると獣王の体は真ん中から綺麗に真っ二つに裂けた

その様子を見ていたモグラの怪人は私から逃げようとしていたから、逃げられる前にその短い足を引っ掴んで、何度も何度も地面に叩きつけて、そのまま壁に叩きつけた。
壁にぶつかった衝撃でモグラの怪人の身体はぺしゃんと潰れ、辺りに血を撒き散らした

「……あ"ー、汚いな」

ハンカチで血を拭き取り、綺麗になった手でサイタマの頭を撫で囁く

「……終わったよ、サイタマ」

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