【ワンパンマン】セーラーガール【女主】 (ページ11)

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9撃目ページ11

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単刀直入に物事を伝えてくれと私が言った後、ジェノスは口を開き何かを言おうとしたが思い止まった様に黙り込み、俯く。
そのすぐ後、ジェノスは力のこもった目でサイタマを見つめると、腹に力の入った声で言った

「先生の様に強くなる方法、教えてください」

そのジェノスの心からの訴えにサイタマは「ふむ」と相槌をしながら両腕を組んで考える仕草をした。するとサイタマは顔をぱっとあげ、いつものような【点のような目】では無く、【本気の目】でジェノスを見つめて問うた

「ジェノス、お前幾つだ」
「19です!!」
「19って、Aと同じじゃないか」

え、待って。サイタマなんで私の年齢知ってんの?
……あ、初めて会った時に私が教えたんだっけ?最近物忘れ激しくなったなぁ……私

「19か……若いな、それならすぐに俺を越えられるだろう。現にAは、俺と同じ位強い」
「っ!?それは本当ですか!?Aさん!」
「えっ、……ま、まぁ……そうなんじゃないの?」

さっきまで私の事【貴様】とか【お前】呼びだったのに、急に態度変えやがってこのヤロー……なんかムカつく

するとサイタマはいつもより低く、張りのある声でジェノスに聞いた

「教えてやってもいい……だが辛いぞ。ついてこられるのか?」

そのサイタマの心からの問いにジェノスは生唾を喉の奥に押し込んだ後、「はい!」と陸上部員の様な張りのある返事をした。
その次の瞬間、ジェノスは何かの気配を察知し身を屈める

「高速接近反応……来る……!」

刹那、突然天井が何者かに突き破られ幾多もの瓦礫が降り注いできた。天井を突き破った犯人はカマキリの姿をした怪人だった。
そのカマキリの怪人は己の名乗ろうとしたが、一瞬にしてサイタマの右拳によって緑色の肉片へと変えられてしまう

その後外の気配にようやく気付いたジェノスはここは自分に任せろと言ってベランダから外へと飛び降りるが、その頃にはサイタマが怪人達を倒してしまっている頃だろう。
今回は私の出番は無しか……とか他人事のように考えながら茶柱が沈みもうすっかりとぬるくなってしまった茶を喉の奥に流し込む。
その時、「先生!」とジェノスがサイタマを心配する声が聞こえた

何かあったのだろうか?

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