1話 無意識 ページ2
夢主side
重たい足を動かして、教室に入る。私が入った途端に変わる空気。
何処からか聞こえる蔑む様な笑い声。
どうでも良い、今生きていられるだけで幸せなのだから。
私は簡単に死にたいだなんて言わない。
だってその言葉は、生命を大事にしてない人が言う言葉だから。
自分の席まで辿り着いた、当たり前の様に机に落書きされていて、更に花瓶が置かれている。
どうせ花言葉とかに意味込めてんだろ？
ほんと餓鬼臭いなあ
オマケに椅子には画鋲だ。
はぁ…、と溜息をしながらパラパラと椅子から画鋲を落とす。
幸い私の席は窓側の一番後ろなため四方八方から視線が注がれるわけではなく、窓を見る事により今の状況を少し忘れられる。
別に、傷付いてなんかいない。
ただ楽しい事があまり無いから退屈なだけだ、きっと胸が痛いのはそのせいだ。きっと……寂しいだけなんだ。
そんな事を考えていると微かにふわぁっと風が吹いた。
「Aちゃんおはよう！」
話しかけられると思ってなくて、少し吃驚した。
まるで私がイジメなんかされてないように、幼馴染の緑谷出久は話しかけてくれる。
主「おはよう、出久」
そう言うと出久はニコッと笑って自分の席に着いた。私の席から隣の隣だ。
結構近いので休み時間とかは一緒に居る事が多い。
私も前に向き直り教科書等を机の中に入れようとした、
かっちゃんが睨んでいる。
前に向き直った時に少しだけ見えたが完璧に睨んでいた。怖い。
正直殴られた事など1度も無いが出久に大しての態度を見ているといつか私にも暴力を振るわれるんじゃないかと思ってしまう。
私に抵抗出来る力があれば……。
人は、生まれながらに平等じゃない。
＿＿＿＿＿＿
そんなに暗いお話では無いです。
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ひら(プロフ) - うたさん» ありがとうございます！頑張ります！！！^^* (2017年5月10日 2時) (
レス) id: 5a78b14b2d (このIDを非表示/違反報告)
うた - 出久かっけー 更新頑張って下さい！！ (2017年5月8日 22時) (レス) id: c35e94189d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひら | 作成日時：2017年3月20日 11時
