検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:460,804 hit

55 ページ19

.





坂田君に、叩かれた。








それに気付いたのは、叩かれてから数秒のことだった。








途端に左頬がジンジンしてきて、触れてみると、その部分だけ熱くなっているのが分かった。





思考が未だに上手く働かないのも分かった。








でも、何故坂田君がこんなに怒っているのか、分からなかった。









.









.








「あのなぁ、人間誰しも皆が皆お人好しなんかじゃないねん人間皆偽っとんねん!自分を偽って相手を喜ばせて、それで自分が傷付いて。それでも見て見ぬ振りをする。こんな弱い自分を見せたくないってそんなの知らんわ!じゃあ俺には見せてもええんかって話や!!」








そう言って、私の肩を強く押す坂田君。








いつの間にか一人称が『俺』になっているのにも気付かぬまま、彼は続けた。








「そもそもっ....あの男は誰なんや...っ.....何も言わんまま勝手に飛び出さんでくれ.....」








怒りの声がいつの間にか、悲痛な叫びへと変わっていくような気がした。








「俺達に嘘吐くぐらいんなら.....もう俺達にっ.....俺.....達に.....っ」








その後の台詞は、私でも分かった。









.








『「関わらんといてくれ」』









.









.





「っ!!」








案の定坂田君は、とても驚いた顔をした。








関わらんといてくれ……と言われましても、








『お言葉を返すようで悪いのですが、嘘をついて自分を偽っているのは、貴方達も同じでしょう?何も其処まで言う必要は無いと思います』








坂田君の見事な演説で涙が引き、私はあくまで冷静にそう言った。








だが、何故か癪に障ったらしいのか、坂田君は拳を振り上げた。





私は腕を交差してガードしようにも、何せ反射神経が皆無な為、ただ呆然と、その“痛み”が来るまで待つしかなかった。









.









.









.








「坂田..........お前.....なにAを殴ろうとしてるん?」









.








......筈だった。








.


もう嫌や〜!こんな文才()嫌〜!来世は文豪並の文才にして下さ〜い!!(殴るぞ。by.文才

......すみません(は






.

56→←54(坂田side)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (338 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1229人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

椿 - 話の途中途中に出てくる作者の呟きに爆笑してしまいますw 坂田さんと同じくらい場の空気を壊していきますねw 面白いです (2019年5月8日 22時) (レス) id: d718df07c2 (このIDを非表示/違反報告)
なみ?(プロフ) - 華麗にフラグ回収!(69)(初コメがこんなのですいません) (2019年4月18日 7時) (レス) id: 5e2762a910 (このIDを非表示/違反報告)
朔平 - さき子さん» ヒロアカ良いっすよね〜(自己解釈)← (2019年2月10日 23時) (レス) id: 317b863832 (このIDを非表示/違反報告)
朔平 - ゆた@ラさん» 俺の場合、貴方と同じ馴れ馴れしい言葉をその人に掛けて良いのか分からなくて結局掛けずにそ〜っと見守ってたりしてます。でも作品を執筆する立場に立った今、少なくとも作者さんは応援されて嬉しいと思います。俺も実際嬉しいです。応援感謝致します! (2019年2月10日 23時) (レス) id: 317b863832 (このIDを非表示/違反報告)
さき子(プロフ) - はうっ!ヒロアカァッ (2018年9月18日 23時) (レス) id: c3e28606dc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朔平 | 作成日時:2018年8月18日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。