【オリジナル】EREMENT７ (ページ8)

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第２４９話　頭に回る声ページ8

エレメントを落としてしまったから
落した、エレメントを拾う

時雨「んだよ、クロウ」

クロウ「お前、今何考えてた！」

あ「っ…」

クロウ「っやっぱりか！死ぬつもりか！」

琥珀「え…」

し「…何をやろうとしたんだ？」

あ「…別のこと考えてた…」

クロウ「…貸せ、俺がやる」

あ「…」

呉羽「A？」

あ「ごめん外行ってくるよ」

頭を冷やさなくては…
そしてこの声を…やませよう…
…消さなきゃ…消えなきゃ…
私が…皆を…

琥珀「急にどうしただろ？」

クロウ「…チッ！あいつもかよ！
時雨、あと頼んだ！」

クロウは後を追うように扉から出て行った

し「んだよ…！何だってんだよ」

サラ「…！」

ウン「ちょっと！」

サラ「俺も行ってくる」

ウン「…まさか…」

・

クロウ「チッ…おい！ A！」

夜から降り始めた雨に打たれながら
町中を探す
クロウはあの姿に見覚えがあった
あの感じ、あの様子…間違いない…！

クロウ「…！いた！」

あ「…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…か…た…が…」

クロウ「おい！」

あ「……」

クロウ「やめろって言ってんだろうが！」

ｷﾝｯ

クロウ「！」

サラ「お嬢に怪我をさせるなっ」

クロウ「んじゃ今すぐあれを止めろ！」

サラ「…なぜそんなに止めたがる」

クロウ「こいつはな…自分の命犠牲にかかわったやつを生き返らそうとしてるんだぞ！」

サラ「…！何を根拠にそういうんだ！
お前のことは信じられない！」

クロウ「あぁもう！後ろ見ろよ！
ミルカーナの姿だぞ！」

サラ「！？」

クロウ「早く止めろって！」

サラ「…お嬢」

サラマンダーはAを抱きしめた

あ「！」

それにびっくりしたのか
ミルカーナの姿から元の姿に戻った

クロウ「…」

サラ「…お嬢がやったことは取り返しのつかないことだ
もう元には戻せない」

あ「…」

サラ「だが、死んで償うものじゃない
生きて償うものだ」

あ「…うぁ…あぁ…」

クロウ「…お前、堕天だったか…」

あ「…生のエレメントを使った時から
頭の中で声がぐるぐる回っててお前は償うべきだ
その力で生き返らせろって…言われて」

クロウ「ミカエルと同じか…」

あ「ミカエルも堕天したってのは聞いたことあるけど
詳しくは聞いてないんだ…」

クロウ「あいつがなんて言ったかは知らないが、あいつは
自分の親友を刺した」

あ「え…」