【オリジナル】EREMENT７ (ページ4)

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第２４５話　四季ページ4

ルビー「…A…もう、本当に時間がない
お前が、エレメントを作ったんだろ？
なら、ちゃんとやってくれ…
魔王を…ハデスは…復活しちゃいけない…そうだろ？」

あ「…っ…そう…だね」

ルビー「エメラルド行くぞ
俺たちが姿を消したことを知って
探しまくるはずだが…
見つかりっこないさ
…すぐにはいかず、エメラルドと一緒に隠れてるかしばらくな！」

エメラルド「…あぁ」

ルビーは風を起こした後、エメラルドとともに姿を消した
事が落ち着くまで隠れている気だろう

あ「…急ごう」

クロウ「…いいのか？あいつにああいわせて」

あ「事実だからしょうがない
復活すれば、間違いなく、暗闇に包まれるし
記憶がない以上…私が説得できるかどうかも…」

時雨「記憶なんて引っ張り出してやれよ
記憶ってのは簡単に消えるもんじゃねぇよ
頭でも体でもどこかに残ってるもんだ
頭で覚えてなきゃ、体が覚えてんだろ」

あ「…そうだね…引っ張り出してやる
思い出させてあげるよ…！」

クロウ「よし！先を急ごうぜ」

琥珀「東へー！」

呉羽「この先に街なんてあるんでしょうか…」

琥珀「…あるよ」

時雨「？ …あぁ、お前の本当の生まれた場所があったな」

琥珀「うん！」

あ「今日はそこに泊まろっか
日も傾き始めたし
夜に行動するのは危険だしね」

マトリアの港町エフィリアに着いた
景色はロフトのハマロラと似ているが
違いは季節の違いだ
忘れていただろうが、ロフトは冬の地だ
雪が点々と積もっていたハマロラだったが
エフィリアでは、雪がない代わりに
和国でも見られた桜が咲いている
この大地、マトリアでは季節は春となってる

アルファルは夏、ロフトは冬、ボルグは秋
そして、マトリアは春…と季節が固定されている

あ「だから、年中暑かったんだよね…」

時雨「でもまぁ、固定されてるとはいえ
四季が全くなかったわけじゃない
珍しい時には雪も降ったしな」

あ「そうそう…」

琥珀「確かに…でも、うちはいつも動いていたから
半袖が多かったかな…」

あ「呉羽はどうなの？」

呉羽「私はあまり外に出ないほうだったので…なんとも
でも、私はどちらかというと長袖のほうが多かったかもしれません
捲っていた時も多かったですが」

あ「うちも長袖派なんだよね
捲れば、そんなに暑くないじゃん？
寒くなったら、降ろせばいいんだし」

時雨「捲るのは袖だけだろ
中が暑いまんまじゃねぇか…
俺は断然、半袖だな」