【オリジナル】EREMENT７ (ページ21)

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第２６２話　美凰ページ21

古びたレンガの家…
部屋の中へと招かれて椅子へと座る
Aはそばにあったベッドに寝かされた

美凰「遠いところまでよく来た
妖怪たちのことは助かった
ありがとうね」

時雨「いっいえ…」

クロウ「美凰…さん
あの…」

美「個人的な悩み相談は後で聞くよ
それより…あの妖怪たちは何だい？」
森に漂う魔力を集めるなんてろくなことしてないと思ったけど…」

琥珀「あの妖怪たちは
魔力を集めて悪いこと企んでるんだよ！」

美「悪いことねぇ…」

杏「彼らは魔力を集めて、魔王を復活させようとしてるのよ」

美「はぁ…？魔王だって？
…馬鹿なこと企んでるもんだね…」

あ「…う…」

呉羽「！ Aさん！」

あ「…あれ…私…」

美「気づいたかい
あんたは馬鹿なのかい
自我を簡単に失うようじゃ、この先自分の力に振り回されるよ！」

あ「っ！だっだれ…？
いっ言ってることは正論ですが…」

琥珀「紹介するね
この人が私のおばあちゃんの美凰だよ！」

あ「え！？」

美「あんたのことは聞いてるよ
元は神様だったって？」

あ「あっはい…
み、美凰さん私…」

美「まぁ原因はあの化け猫だろ？
誰でも死は恐れるさ」

あ「…」

クロウ「お前を見つけた時は大変だったんだぞ
なんか暴れてるし、森は壊れてくしな…」

あ「え！森を壊した！？
やば…」

美「安心せぇホワイトフォレストの木は
魔力で自然に生えてくるさ
この森は想像以上に広いからねぇ…
大方、その妖怪たちを止めようとここに来た訳…だね」

琥珀「流石おばあちゃん！
敵のアジトに通じる道がこの森の中にあるはずなの！」

美「通りで妖怪たちが増えたもんだ…
森で見かけることが多くなったからね…
いっそ、水にでも疲らせようかと思っていたころさ…」

琥珀「ちょっ！それは私達にも被害が及ぶからやめてよ！
前もうちとルゥはおぼれたのに！」

美「やらないから安心しな…
さて…入口ねぇ…いくら私でも奥の森は行ったことないのさ
きっとそこになら何かあるかもねぇ…」

時雨「なぁ、なんで危険なんだ？
あんたぐらいの実力者なら、奥にも行けるだろ？」

美「うちはこれでも方向音痴でね…
この辺からはあまり離れられないのさ」

呉羽＆時雨「あっ…(察し)」

琥珀「おばあちゃん譲りだと思うんだ…方向音痴は…」

美「あんたも方向音痴だったかい？
覚えてないんだが…」

琥珀「おっおばあちゃん…わかっててよ…」