【オリジナル】EREMENT７ (ページ18)

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第２５９話　陽の元へページ18

「まぁまぁ待てよイソグナ…」

琥珀「！誰！」

「けけけ…相手してくんなー！」

琥珀「…」

琥珀は怖がりもせずに
腰につけていた光銃と黄聖銃を構える

琥珀「悪いけど、驚いてる暇はないんだ
これで打ち抜いてやる！」

みんながみんな妖怪に対して好戦的であり
事の重大さを彼女ら…と男一名は分かっているようです

あ「！呉羽下がって！」

呉羽「っと…なんですか？」

あ「…あの化け猫のお出ましみたい…」

？「ニャ～…A！
久しぶりニャ…」

あ「あいたくはなかったけどねハロ」

ハロ「魔力の採取を邪魔するニャー！」

あ「こいつはうちがやる
呉羽はほかの妖怪を！」

呉羽「わかりました！」

ハロは爪を出し顔に向かって引っ掻こうとするが
爪を挟むように手全体で爪と爪の間に手を入れる
爪は思ったより鋭く血が出た

ハロ「！これで受け止めるニャんて…！」

あ「ハロ！もうここで終わりにしよう！
あんたらが復活させようとしてる魔王はあなたたちにとっては
住みやすい世界に変えてくれるけど
私たち人間にとっては深い闇に閉ざされることになる！
私たちが人間である限り、一生陽の目を見ることはできないのは困るんだよ！」

血が出て痛いけど
爪を強く間に挟み、強く挟む

あ「おらぁぁ！！」

ハロ「…っ！？」

ﾋﾟｷｯ…ﾊﾞﾘﾝｯ！

ハロ「っ！！？ニャ……わっ割れた！？」

あ「っし！壊れた！
これであんたの片手の爪は壊れた！」

ハロ「爪が壊れるなんて…ありえないニャ…！」

あ「さて…終わりにしよう
君たちが住みやすい世界にしたいのはわかる
でも、あんたたち以外にもこの広い世界で満足に暮らせない種族もいるんだよ
あんたらだけ幸せになるなんてそんなの…許されることじゃない」

ハロ「…っ！僕らは…妖怪ニャ！
僕らが入れる場所はボルグしかないニャ！」

あ「そんなことない
妖怪は光に弱くなんてないもの」

ハロ「！？」

あ「…妖怪は確かに、人とは違う姿をしている
その姿からは恐れられているけど…
人全員が恐れるとは限らない
そして、あなたは今、この白い森の中で平然としてる
妖怪は…陽の元に出られる…」

ハロ「！！」

あ「そのことに気付いた貴方は…」

ハロ「…ハハハ…なんだ…
僕は…陽の元にいれるじゃニャいか…」

あ「…気づかなかったの？」

ハロ「…僕らは昔から暗い暗い底にいたニャ…」

あ「それは…椿も？」