【オリジナル】EREMENT７ (ページ14)

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第２５５話　タブと事件ページ14

椿は考えながら、椅子に掛けていたタオルを取り
頭にかけると拭き始めた
ハロはその姿を見る前に姿を消していた
拭き終わると、いなくなったことに気が付いていた椿は
部屋を出て長い廊下を歩く

椿「…タブあとどれだけで貯まるの？」

一つの足音の後からもう一つの足音が聞こえてくる
広い廊下に響く二つの足音
追ってくるように後から聞こえた足音がテンポを上げて大きくなる

タブ「あと数千かと…」

椿「そう…ふふふ…もうすぐだね…
魔王ハデス様…早く…あたしたちが住みやすい世界に……！」

その言葉を聞いて、タブと呼ばれた
目に紙を付けた短めの髪の子…
紙には笑っているのか小さな虹の形をしたものが目の場所についている
手はなさそうだ、というよりも手があるはずの場所には長い布が垂れているだけだ
そして、長い脚に黒いブーツが似合う

二人は大きな扉を開けると
部屋の真ん中に置かれた
大きな器の中には虹色に光る液体がある

タブ「今度はどこを…？」

椿「そうだね……やっぱり…
ホワイトフォレスト…かね…」

タブ「…あそこは深い森ですよ…
入れば…出られない」

椿「あと数千だから漂う魔力を集めるんじゃない
そう時間はかからないわ…
ハロサファイヤの手下を連れて、ホワイトフォレストへ行きなさい」

ハロ「いいですニャ？勝手に連れ出して…」

椿「別にいいわ急ぎなさい」

ハロ「はいですニャ」

タブ「…椿さん…なぜ、魔王様を？」

椿「決まってるじゃない
魔王様だからこそ、この世界を暗黒に包んでくれるはずなのよ
魔王という名なんだから、それはとても恐ろしい姿をしてるんでしょうね…クスス…」

タブ「…そうですね…」

クロウよりも深い本物の闇がまた大きく動く
そして、事件はこれから…

サファ「…ここならいいっすよ！
何から話すっかね…？」

トパ「…この時を待っていましたよサファイヤ…」

サファ「！！？」

サファイヤの周りを無数の星が囲む
トパーズは唱えながら指を二本くっつけ差す

サファ「一体何のつもりっすか！！トパーズ！」

トパ「…悪いとは思っています
ですが、まずは一人でも動きを止めておこうかと…」

サファ「まさか…トパーズ…あんた…！」

トパ「…安心してください今から送る場所はあなたもよくご存じの場所ですよ」

サファ「まｘｔ(ｼｭｯ」