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主人公の過去 3 ページ7

お母さんは、泣いていた
その日は雪の日だった
兄さんたちは家の事情で
親戚に預けられることになった
私はお母さんと一緒に暮らす…
レオ兄、リョク兄、マリア姉は、それぞれ別々に親戚の家に預けられた
預けたあとのお母さんのお腹の中には、私の妹(舞羅)ができた



お父さん…
家族がみんなバラバラになっちゃった…





ある日、荷物を整理してたら一枚の写真が出てきた
七五三の時の写真で、私とお父さんが写っていた
下には小さく…
「Aの七五三の姿がとても可愛かった」と書いてあった


それから、お父さんの持っていた、手帳が出てきて…
12月まで、家族のことがぎっしり書き込んであった
お母さんの誕生日…私の誕生日…
レオ兄が小学校を卒業した日…
家族のことで手帳がいっぱいになっていた…





――笑っていれば これからなんだって明るく過ごせるんだぞ!――




あ「お父…さん…?」



その時、あの前の日に言われた言葉を思い出した
どんなにつらくても、笑っていれば
みんな笑顔になれるって…



あ「わ…らう…」





その時、夢から覚めた気がした
笑っていれば、超えられるんだ…
お父さんは、私が笑っていれば
みんな笑顔になれる…そういうことだよね?


今まで、笑うことができなくて…
無口でわがままで…
でも私は、お父さんにも
家族みんなにも愛されてたんだ
レオ兄たちもみんなかわいいって言ってくれたんだ
その中でも 私には笑ってて欲しいんだよね…
家族のことを誰よりも気にして…誰よりも大切にしてたから…






あ「お父さん…ごめんなさい…ごめんなさい…」




その日だけは私は、笑うことができずに泣いた
涙が枯れるまでワンワンと泣いていた
その日に食べたお団子は、とても美味しかったのはすごく覚えてる
ここで枯れるまで泣いたのだからこれからは笑うんだ
私は、みんなに…愛されていたから…!




あ「お母さん!!」



お父さん…私、笑うよ!
辛い時も笑うって過ごすから
家族のことは私に任せて!






〜現在〜


あ「まぁ そんなところかな?」


し「笑えなかったのか…」


く「今からだと想像つかないのです」


こ「うわ〜ん!」


し「おいおい 泣きすぎだろ」


く「お父さんに感謝ですね」


あ「…うん!」




笑う…前はどれだけ苦しいことだったか…
でも今は違う…心から笑える人たちがいる




今日も明日も笑うぞー!




今なら分かる…
私があの時なぜ、笑えなかったのか…
あんなことがあったから…

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作者名:アクサモ(音羽) | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年4月3日 2時

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