【オリジナル】EREMENT 番外編 (ページ44)

今日:31 hit、昨日:14 hit、合計:2,018 hit

文スト×EREMENT　時雨目線　２ページ44

時雨「…ここが本拠地か」

中也「仲間が見つかるまでここに入れ」

時雨「…居場所がないのは困るからな
野宿に離れてるんだがな…」

中也「はぁ？野宿なんかする男がいるかよ
不審者だろ」

時雨「は？俺男じゃないし」

中也「……は？」

時雨「まぁよく間違えられるからな
こんな口調で身なりだが、性別上は女だ」

中也「…ますます、やばいなお前」

時雨「は？」

重々しい扉をノックする中也
失礼しますと入ったその先には
土下座をしている男の人と頬膨らませて頑固として拒否している女の子の姿が
なんだこの異様な空間は…

中也「…あの、首領…？」

？「！なっ中原くん…
ｺﾎﾝ、失礼したね
おや、その子は誰だい？
新しい子かな？」

時雨「…こっち見るなよ…
時雨だ、これでも女
中也に拾われた」

中也「拾った覚えはありませんが
時雨はとてもいい運動神経を持ってます」

首領「ほう…どれどれ…」

時雨「…っ！？」

瞬きもする間もなくまっすぐ飛んできた刃物を
寸前で両手で挟むように受け止めた
おいおい、いくら試すとは言え、刃物は飛ばすものじゃないだろう
…投げナイフは別だが

首領「…うん、いい神経の持ち主だね
異能力とかは？」

中也「それが…この街に来たのが初めてなのか
その概念も、俺たちのことも知らないんです」

首領「おやおや、それは変わってるね
外国から来たのかな？」

時雨「外国…まぁ知らないことが多いし、そうだな」

首領「…中原君、下がってくれ給え」

中也「では…」

時雨「…あのさ、あんたはここのボス？」

首領「そうだね、森鴎外という
こっちは私の可愛い娘のエリスちゃんだ」

エリス「よろしくね時雨？」

時雨「あぁ…(可愛らしい服だな…)」

森「さて…キミは外国じゃないのようだね
君がいた場所の名前は何かな？」

時雨「…言う必要はないだろう？
気になるのは分かるが抑えてくれないか？」

森「…」

時雨「…殺気がすごいね、流石だ
だが、俺はそれに慣れてる
おじさん、異能力を持ってるだろう？
何の力か知らないが…ここでやるのはやめないか？」

森「…あはは、君はすごいね
この殺気に耐えれるとは…
気に入ったよ、君、女の子なのに男の子っぽいねぇ…
どうせなら、エリスちゃんみたいに可愛らしいドレスｗ時雨「遠慮する」
おや、それは残念だ」

エリス「気にしなくていいわよ時雨」

時雨「あぁ…」