キュートな後輩勝利くん。

可愛い≠好き ページ28

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勝利side




2週間後ー

中島先輩の言葉の意図は今だに分からないままだけど、

A先輩の調子は戻ったみたいで、

とりあえず一件落着？した。






勝「先輩！」





「ん？」





勝「一緒に帰っても、いいですか？」





「いいよー。」





そして、先輩と僕との関係は、

相変わらず何も変わらない。

何か、変えてはいけない気がして、

踏み込めずにいる自分に、腹がたつ。






友達「勝利〜！」





勝「何〜？」





ある日、友達が急にこんなことを聞いてきた。





友「勝利ってさ、好きなやついんの？」





勝「ブフッッッ!!! いっ、いないしっっ！」





思わず、飲んでいたイチゴオレを喉につっかえて吹き出す。






友「うわ〜、図星？あれっしょ。部活の先輩。（人1）A....だっけ？」





勝「なっ、何で知ってんの！？おかしいでしょ！」





友「やっぱり〜。可愛いもんね、（人1）先輩。」

「でもさ、中島先輩と付き合ってたっしょ？」





勝「もう....別れたし....」





友「へぇ〜、じゃあさ、奪いに行くの？」





勝「なッッッ!!!そんなこと、しないよ！」





だいたい、僕にそんな勇気なんて....


ない。。

それに、先輩の悲しみを一番知ってるし、

それを知ってて奪うなんて...





友「お前さ、ホント男気ねぇよなー。」

「そんなあっまいイチゴオレなんて飲んじゃってさ。」

「そんなんだと、叶う恋も叶わないよ〜。」





勝「う、うっさい！」





そう言って、友達は去っていく。

男気....

それぐらい、僕にだって....

友達の背中を目で追いながら、

僕はイチゴオレのパックを握りしめたー





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