私には幼馴染で捜査一課の恋人がいます

43話だ....byジン ページ14

先程ハムサンドを持ってきてから、安室は他のお客がいないからか、私と明美との会話に入ってきていた。

「確か藍咲さんは、FBIの方......ですよね？」

「.....そうですけど......私たち、どこかでお会いしました？今日が初めましての筈ですけど」

「この間、警視庁に行く用事があったので行ったのですが、その時一課の刑事たちが話していたのを聞いたんですよ」

.........訂正。話に入ってきてるんじゃない、これは私に探りを入れてきてるんだ。大方、私が陣平と一緒にいるのは、日本警察の情報目当てなんじゃないかと思ってるから、かな。でも、時と場合を考えて欲しい。私1人ならまだいいけど、今は明美もいるのだ。勘弁してよ、ホント.........

「I wonder if this guycan’t read the air.......(この男、空気を読むって事が出来ないのかしら.......)」(ボソッ)

「(ピクッ)......何か？」

地獄耳かこの男.........しかも口は微笑んでいるのに目は全く笑ってないーーー言ってしまえば冷え切っている。

「いいえ？なんでもありません。それよりも、お会計お願いしていいですか？」

「.........えぇ、こちらへどうぞ」

私の言葉に、一瞬目を鋭くさせたけど本当に一瞬。どうやらこのまま帰してくれるようだ。今は明美もいるからか.........？何はともあれ、このまま帰れるのはありがたい。良かった。




そして、私と明美はポアロを後にした。

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