31話だぜby陣平 ページ2
伊達君と高木刑事に連れられてやって来た警視庁。今は、捜査一課に向かっている。が、向かうにつれて何か空気が重苦しくなっていくような................
「....ねぇ伊達君、一体何が....」
「..........松田がよ............」
「察した。てかごめんそれ私のせいだ」
1ヶ月近く電話もメールも返信してないもんな.......
ヤバイどうしよう............会いたい筈なのに会いたくない..........ホントどうしよう........
*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
「お、おーい」
「........」
「陣平くーん」
「........」(グリグリ)
「こらこら、頭すりつけない」
「........」(ギュッ)
「ちょ、陣平、力強いって......陣平........?」
ただ今私、藍咲沙奈は、陣平の膝の上にいます。捜査一課についた瞬間、佐藤刑事に陣平の前に連れ出され、私を視界に入れた陣平が私を引き寄せて自身の膝の上座らせたからだ。あぁ、これは相当きてるなぁ............
そう思った私は、陣平の頭をポンポンしながら話しかける。
「じーんぺい」
「........ん」
「ごめんね、携帯もメールも返信出来なくて。こっちも少し忙しくって........仕事、お疲れ様」
「........ん」
「今日帰れるからさ、あともう少し頑張って。ね?」
「........ん」
そう言うと、一瞬私を抱きしめる腕に力を入れたあと私を離して、陣平はタバコを持って喫煙室に行った。おそらく、一服して気分を切り替えるつもりだろう。
「........すまんな藍咲君。助かった」
「いえ、原因は私みたいなものですし、気にしないでください」
申し訳なさそうに私に言う目暮警部に、気にするなと言ったあと、佐藤刑事が珍しいものを見たみたいな感じで言ってきた。
「にしても、あの松田君が簡単に言う事聞くなんてね。流石彼女さんだわ」
「まぁ、幼馴染でもありますから。どうすればいいのか何となく分かりますよ」
そう苦笑しながら言えば、目暮警部たちに大変なんだな的な目で見られた。............まぁ、反論はしないけど
「........よしっ!!私帰りますね。陣平が甘えられるように準備しなきゃなんで」
「お、おう。ありがとな藍咲」
「本当に、ありがとうございましたっ........!!」
「いえいえ、それじゃ」
今夜は陣平の好きなもの作って..............膝枕で済めばいいんだけどなぁ............
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つむ狐(プロフ) - この作品はもう更新されないのでしょうか??1番最初から読んで、とても面白くて続きが気になりました。 (2020年5月26日 22時) (レス) id: 3fb52abb2a (このIDを非表示/違反報告)
erasiori(プロフ) - 奏音さん» コメントありがとうございます!この3人?4人?には後々ちゃんと仲直りしてもらいます。でもきっと、公安の2人は何だかんだ沙奈と松田に頭が上がらなくなりますねw (2019年8月5日 11時) (レス) id: 6631a897d9 (このIDを非表示/違反報告)
奏音(プロフ) - こんな時間にすみません。 公安達!何してるの?余計な事して!! 早く誤解が解けて2人には幸せになってほしいです。そして公安組は2人に頭さげて謝ってほしい!長々と感想言ってすみません。続き楽しみにしてます。大変かもしれませんが無理しないで頑張ってください! (2019年8月5日 4時) (レス) id: 1c9df138c6 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 猫目って……まさか、スコッチ!!彼が登場させるの!うわ〜〜!!どうなるのよ!続き頑張って下さい! (2019年5月17日 21時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - erasioriさん» 頑張って下さい!!このあとの展開は花見と病院事件と公安とのカーチェス!! (2019年3月13日 21時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラッティ | 作成日時:2019年2月3日 19時