選んで....？【時透兄弟】

25話 ページ30

貴方side








貴「！！」









そうだったの........初めて知った。









無「兄さんと別れてからAは、僕と行動してくれる事が多かったよね。なんだか嬉しかったんだ。」









有「......」









無「Aは優しくて可愛くて頭も良くて........皆からの人気も高くてマドンナ的な存在だった。でも、僕はそいつらよりも前からAの事が好きだった！...だから、僕と付き合ってくれない？」









！！......無一郎君そんな風に思ってくれていたなんて。









でも、どうしよう。困ったなあ............。









有「なっ！無一郎よりも俺の方がお前の事が大好きだ！！」









無「何言ってるの？僕の方が大好きに決まってるじゃん」









2人が睨み合う。









どうしよう、どうしよう！！私のせいで兄弟を離れ離れにさせちゃうのは嫌だし.....。









あたふたとしていると2人は、同時にこっちに顔を向けた。









そして私に向かって手を差し出した。









有-無「「選んで....？」」









貴「(・Д・)」←









..........え？









選んでと言われても.........。









有一郎君は確かに好き。大好きなんだけど......何故か無一郎君の事も想ってしまう。









無一郎君も好きだけど........これは恋愛的な意味なのかな。分からない。









2人は期待の眼差しで私を見つめてくる。









辞めてくれ.......そんな顔をしないで......。









貴「えっと.........2人ともごめんなさい！」









有-無「「(´⊙ω⊙`)」」









貴「........私、有一郎君か無一郎君のどっちが本当に好きなのかまだ分からないの.....。だから1週間考えさせてくれない？」









そう聞くと2人は顔を見合わせた後に、“分かった”と言ってくれた。









▽








蜜「きゃー！！！2人から告白って素敵♡ｷｭﾝｯ」









貴「ﾌﾌﾌｯでも、ちょっと困っちゃたよ(笑)返事をどうしようって」









私は昨日の事を相談する為に、幼馴染みの蜜璃姉と話していた。









蜜「それでA！返事は決まったの？」









貴「それがまだなのよ。有一郎君は大好きなんだけど、何故か無一郎君の事を考えてしまうし、無一郎君も好きなんだけど恋愛的なのかなって思って....」









蜜「成る程ね。でも、2人の気持ちも分かるわ！Aは可愛いもの♡好きになるのは当たり前よ！」ｷﾞｭｰ

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