山田さんの病系日記そのさん。 (ページ41)

今日:10 hit、昨日:31 hit、合計:201,367 hit

おまけページ41

宏太side

あれから山田は長く病気と葛藤し続けた。

嘔吐を繰り返し、

少し良くなったと思ったらまた悪化。

見ているこちら側も泣きたくて堪らなかったが、

__１番苦しいのは山田。

俺らは山田の為に出来る事をし続けた。

でもこんな事も今となっては少し笑い話。

涼介「ハァ～、この飯旨っ。」

伊野尾「いや、本当１年前はどうなる事かと思ったよな。」

涼介「そんな心配する必要なかったのに。」

雄也「よく言うわwお前伊野尾くんに抱きついて、“いのちゃっ…”って言ってたくせにw」

涼介「うるせっwもう過ぎた話だろ！w」

裕翔「ほらぁ～！見てやま～！伊野尾ちゃんに抱きついてるやつ！」

涼介「はっ…！？w何で持ってんだよ…！消せよ…！」

裕翔「や～だよ～！」

なんて追っかけ合う２人を見て、

正直可愛くて仕方がなかった。

涼介「ハァっ…、くそっ…。あのノッポめ…。」

裕翔「っ…w」

涼介「まじ走ったらお腹空いたわ～！…。あっ…、」

そして山田が突然何か思い付いたかの様に、

ハッと目を見開くと。

山田は小さく微笑み机に置いてあった
お菓子の籠から何かを１つだけ手に取り、

〝パキっ〟

そう音をたてて割った。

　

侑李「ねぇ、何割ったの？w」

涼介「んふふふっ…w幸せは８当分ね…？w」

そう言って手渡されたのは、
８個に割れた小さなクッキー。

光「お前っ…w」

俺らは顔を見合わせ微笑んだ。

ツンツンしながら可愛いことしてくれんじゃん。

山田らしい愛情表現だ。

__いただきます。

そしていつもより少し甘そうなクッキーを、

俺らは一緒に口に放り投げた。