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雄也side
しくしく。
今の山田にはこの交換音がぴったりだろう。
山田は人に自分の弱みなんて見せなかったのに。
今こうして俺達の前で泣いているんだ。
伊野尾「辛かったろ…？おいで…？」
涼介「いのちゃっ…(泣)」
大貴「やまだ、１人で何でもやろうとしなくて良いからな？幸せも辛い事も全部皆で分けよ。」
涼介「うんっ…(泣)」
伊野尾「ごめんな…、さっき怖かったな…。」
涼介「おれ…きらわれたって…おもった…(泣)」
大貴「な訳ねぇだろ…？ちゃんがぶきよーなだけだから。」
涼介「ぐすっ…ッ…うわぁんっ…(泣)」
大貴「えっ！？何で更に泣くの！？w今泣き止むとこだろ！w」
涼介「だいき…ぶすっ…やだ…(泣)」
大貴「泣きながら何言ってんだよ！w」
伊野尾「嫌だよな？俺んとこおいで〜？」
涼介「いのちゃっ…(泣)」
大貴「あぁ〜！行くなよやまだぁ〜！」
伊野尾「やっぱ、今はありやまじゃなくて、いのやまの時代だもんな〜？やまだ。」
涼介「うんっ…そう…。」
大貴「いや王道はありやまだろ！」
涼介「ふるい…うるさい…だまれぶすっ…。」
大貴「最後ただの悪口じゃん！w」
涼介「良いの…、」
伊野尾「おっけー…wへへっ…w山田可愛いな…w」
涼介「ちゃん…。俺ね…、今日ちゃんと…１人じゃないって分かったよ…。皆いるって…。」
伊野尾「…。うん、そうだね。皆いるよ、皆いる。皆皆山田の事大好きだよ。」
涼介「俺ね…辛い事皆に言ったら…、皆も嫌な思いするから８倍になると思ってたの…。」
宏太「うん。」
涼介「でも分かった…、８倍じゃなく…８分の１になるって…。」
大貴「でも山田、幸せは分ければ８倍なんだぞ？だから美味しいものも、分ければもっと幸せになるはずだしさ…、このお見舞いに頂いたメロン。山田が退院した頃に熟すみたいだから、そしたら８等分して皆で食おうぜ！w」
裕翔「ねぇ！それ大ちゃんが食べたいだけでしょ！」
大貴「へへっwバレた？w」
涼介「ふふふっ…w大丈夫…そのつもりだから…w」
その言葉に照れ笑いする有岡君に釣られて、
そこにいた皆が笑った。
いつもより虚で辛そうな山田だけど。
今だけは全てを忘れたかの様に、
横で無邪気に可愛く笑う山田がいた。
Ｆｉｎ．
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リクエストありがとうございましたっ…！
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作者名：麗皐 | 作成日時：2020年8月29日 21時
