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雄也side
さっき医師に言われた、
�犁饋�症��
その言葉が頭をループし続ける。
頭では分かっていたはずなのに、
何故かどうしても心がついていかないんだ。
目の前に座る山田の痩せこけた
姿を見れば理解できるはずなのに。
何故か、
どうしても認められないんだ。
涼介「ごめ…ね…、皆…。」
宏太「お前が謝ることじゃねぇよ…、」
大貴「…。何が原因…？」
涼介「へっ…？」
大貴「減量終わったのに食べないなんて…、何が原因なの…？」
涼介「…。自分の体型が…、嫌だった…。」
裕翔「えっ…？」
涼介「太ってるじゃん…俺…。」
伊野尾「下手な嘘付くんじゃねーよ。」
涼介「はっ…？」
伊野尾「覚えてんぞ、“ やっぱ俺痩せ過ぎ？”お前そう言ったよな。」
涼介「っ…、」
伊野尾「痩せ過ぎって自覚あったんだろ。何が太ってるだよ。」
涼介「…、別に良いじゃん…。」
伊野尾「良くねぇよ。」
涼介「拒食症っていう結果に変わりはない…、何でそのまでの経緯が関係あんのさ…。」
大貴「もう２度と起きない様に。原因が分かってるなら、解決策も分かってるのと一緒だよ。」
涼介「…。」
大貴「原因は何？」
涼介「…、ネット…。」
侑李「ネット…？」
涼介「痩せ過ぎて…骸骨みたいって書かれてた…。それでちゃんと食べようと思った…。」
雄也「それであんな食べてたんだ…。」
涼介「それで食べたんだけど…、吐いちゃったんだ…。」
裕翔「…、」
涼介「えへへ…、もうその頃から大体勘付いてたんだ…。俺の身体は食べ物を受け付けなくなってるって…。」
光 「…、何で言わなかったんだよ…。」
涼介「俺も分かんないや…。何でだろうね…、」
侑李「どーせ迷惑とか言うんでしょ…、バカりょーすけっ…、」
涼介「迷惑…、もあった…。でも…、１番は…皆の重りになりたくなかったっていう方があるかな…。」
裕翔「やま…、！」
涼介「皆それぞれ今は忙しいから…。病院で１人で静かにしてれば…迷惑は掛けないけどさ…、仕事とかの抜けは…静かにしててもダメだからね…。」
「過ぎれば過ぎる程もっと深刻になるって分かってたのに…。」
いつもより虚な目でそうぼそりと呟く山田…。
彼は今にでもポキッと…、
折れてしまうのではないかと思う程細くて…。
花の様に儚かった…。
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作者名：麗皐 | 作成日時：2020年8月29日 21時
