恋愛対象外だったはずの同期と再会したら、色気MAXになってた件。【諸伏景光】

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喫茶ポアロ……？

バイト…？景光くんが？降谷くんと？



予想もしなかった言葉たちに戸惑う私を見て、景光くんは柔らかく笑った。



「ごめんごめん。急にこんなこと言っても混乱するよね」

『もうホントだよ！何がなんやら…』

「ん〜まぁ色々あってね。Aちゃんに今すぐにでも事情を話したいけど…」



そう言いながら彼が辺りをキョロキョロと見渡すので、ここでは話せないことなんだなと察する。

何せ7年も連絡がとれなかったような人なのだから、それなりに事情があるんだろう。



『…わかった。あとで話してくれたら嬉しい』

「うん、ありがとう。Aちゃん」

『っ』



＿＿＿やっぱり色気が増してる！間違いない！

そんな愛しそうに「Aちゃん」と呼ばれたら意識しないなんて出来ない。



恐ろしい。一体この7年間何があったんだ？

まさかハニートラップとかするようなところに＿＿＿



「あっ、こんにちわぁ！今日の刑事さんですよね？」

『えっ…』



突然廊下から向かってきた女性に声をかけられた。



この人確か＿＿＿



『教育実習生の田辺さん？』

「そうです田辺と申します！」



彼女は今日の避難訓練でも一生懸命子供たちのために行動していた、教育実習生の田辺さん。

教育実習生なのでまだ正式な教師ではないが、しっかり者で優しい彼女なら教師になっても上手くやっていけるだろう。それくらい好印象な方だった。



すると田辺さんが私と景光くんを交互に見て＿＿＿きょとんとして言った。



「彼氏さんがこんなところまで迎えに来てくれたんですか？」

『えっ。あ、いや……』



私は『違いますから！』と否定しようとする。



しかし、景光くんが私の口にそっと手を被せた。

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