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ページ47

『でさ、景光ってめちゃくちゃ良い名前だなって思って』

「あ、ありがとう…」

『なんか諸伏くんに合ってるよね、響きもいいし。……諸伏景光。うん、いい名前!』



噛み締めるようにオレの名前を口にした彼女に、ドキリとする。



呼んでほしいと思ってしまった。

“景光”って。



「…手塚さん」

『ん?』

「嫌じゃなかったら、これからオレのこと下の名前で呼んでくれないかな…?」



言い終えて、顔が赤くなっていくのがわかった。

何言ってるんだオレ。急にこんなこと言われたら困るだろ。



『え、それまたどうして』

「えと、手塚さんともっと仲良くなりたいし……そっちの方が距離が縮まるかなって」



あぁ本当に何言ってるんだ。

でもこのチャンスを逃したら次はないかもしれない___



自分でも驚くほどに必死になってたオレに、手塚さんはくすりと笑った。



『ふふっ、いいよ。これから呼ぶね___景光くんって』

「っ……あ、ありがとう」

『でも私だけ下の名前で呼ぶのもあれだからさ?景光くんも呼んでよ、私のこと下の名前で』



手塚さんの下の名前。

初めて聞いたときに彼女に似合う素敵な名前だなって思ったから、ずっと覚えている。



「うん、じゃあ“Aちゃん”って呼ぶよ」

『あはは、なんか嬉しいね!
___改めてよろしくね、景光くん』

「よろしく、Aちゃん」



差し出された細くて小さな手をゆっくりと握れば、Aちゃんは嬉しそうに笑った。



あぁダメだ、その笑顔反則。



『景光くん顔赤いけど大丈夫…?』

「だ、大丈夫!」



彼女の明るさに救われたとか。

その笑顔をオレが守りたいとか。



恋してしまったじゃないか、Aちゃんに。




【END】

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くるみ(プロフ) - とっても面白かったです (10月6日 0時) (レス) @page47 id: dd662f3c96 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - はじめまして、景光くんの優しさや真面目さが大好きなので、景光くんの一途な思いに凄くときめきました。素敵な作品をありがとうございます。 (2022年9月21日 3時) (レス) @page47 id: 8f97d5546c (このIDを非表示/違反報告)
江良(プロフ) - 足軽さん» コメントありがとうございます!大好きだなんて嬉しいです…!このお話が栄養剤になるなんて光栄です(笑)疲労をほぐして頑張ってくださいー! (2022年8月28日 15時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
足軽(プロフ) - 大好きすぎます………栄養剤になりますありがとうございます………疲労によく効く…… (2022年8月28日 15時) (レス) @page1 id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
江良(プロフ) - 田舎ママさん» コメントありがとうございます!素敵だなんて…!めちゃくちゃ嬉しいです!こちらこそ最後まで読んでいただきありがとうございました! (2022年8月19日 12時) (レス) id: 1888b997ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:江良 | 作者ホームページ:**  
作成日時:2022年7月19日 22時

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