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ページ33

『……降谷くん、私も景光くんを探すの手伝う』



気づいたら、そう口に出していた。



「は……!?A、何言って…」

『危険だって知ってるし、これは私が首を突っ込むことじゃないってわかってる。でも、』



私は涙を浮かべながら叫んだ。



『私、今すっごい景光くんにムカついてるの!!!!このまま死ぬなんて許せないから。絶対取っ捕まえて文句言ってやる!!!!』



私は続ける。



『降谷くんは組織の人にスコッチは死んだって報告しておいて。そしたら数人は撤退するはずでしょ?
組織には干渉しないし、あくまで私は景光くんを探すだけ。スコッチは知らない。
一生のお願い、私に手伝わせて!!』



電話越しでも降谷くんの迷いが伝わる。

ごめん降谷くん、困らせて。でも私だって引くつもりはない。



「………流石はヒロが惚れた女だな」

『!』

「わかったよ。ヒロを探してくれ」

『降谷くん、ありがとう…!』

「ただ危険を感じたらすぐ逃げろ。これで君が死んだらヒロが一番辛い想いをする」

『うん、わかった。約束する』



降谷くんは自分がいる場所と景光くんと別れた場所を私に教えてから電話を切った。

私は最低限の支度をして、家から飛び出す。



『……待ってなさいよ、景光くん』



本当にムカつく。



あれだけ私を振り回したくせに、あんなに私の思考を支配したくせに。



なのに、もう会えないかもなんて。



そんなの許さないから。



私にいろんな気持ちを植え付けたくせに1人でさっさと死ぬなんてさせないから。



悔しいけどもう彼の思惑通り。



『……好きだよ、景光くん』



助けるから、待ってて。

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くるみ(プロフ) - とっても面白かったです (10月6日 0時) (レス) @page47 id: dd662f3c96 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - はじめまして、景光くんの優しさや真面目さが大好きなので、景光くんの一途な思いに凄くときめきました。素敵な作品をありがとうございます。 (2022年9月21日 3時) (レス) @page47 id: 8f97d5546c (このIDを非表示/違反報告)
江良(プロフ) - 足軽さん» コメントありがとうございます!大好きだなんて嬉しいです…!このお話が栄養剤になるなんて光栄です(笑)疲労をほぐして頑張ってくださいー! (2022年8月28日 15時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
足軽(プロフ) - 大好きすぎます………栄養剤になりますありがとうございます………疲労によく効く…… (2022年8月28日 15時) (レス) @page1 id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
江良(プロフ) - 田舎ママさん» コメントありがとうございます!素敵だなんて…!めちゃくちゃ嬉しいです!こちらこそ最後まで読んでいただきありがとうございました! (2022年8月19日 12時) (レス) id: 1888b997ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:江良 | 作者ホームページ:**  
作成日時:2022年7月19日 22時

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