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ゼロ side





「…なんだって?Aさんがさらわれた?」



僕か信じられない気持ちで聞き返すと、電話越しに伊達は「あぁ」と頷いた。



【糸瀬が最後に送ったという写真から推測して、彼女がいたであろう場所の防犯カメラを調べてみた。
そしたら彼女の名を知る男の怒声と……放り投げられたペンが映っていた】

「…ペン?」



さらわれた様子は映っていなかったものの、Aさんの物らしきペンが映りこんでいたらしい。



「……………。」

「ゼロ、大丈夫か…?」



僕の言葉から事態を察したらしいヒロが、心配そうに声をかけてきた。

僕は至って冷静に「大丈夫だ」と答えたが、本当は全く大丈夫なんかじゃない。



怒りで狂ってしまいそうだった。



それはAさんをさらった犯人に対してだけでない、自分への怒りもあった。



僕は彼女の恋人だというのに、側にいて守ってやれなかった。

今こうやって公安の任務に励んでいたとしても、一番守りたい人を守れないだなんてあんまりじゃないか。



「…伊達」

【なんだ?】

「いつもなら自分から僕に連絡することがない伊達が掛けてきたってことは……何か僕にやれることがあるということなんだろう?」



伊達はただAさんが僕の恋人だからってだけでは掛けて来ないだろう。

僕が公安でない立場だったら掛けてくるだろうが、現実はそうではない。

警察官として表向きの優先順位くらいわかっているはずだ。



しかし現に電話は繋がっている。



【ハハっ、あの降谷が恋人のためにこんなに必死になる時が見られるなんてなぁ】

「なっ……そりゃあ必死になるだろう?班長だって同じ立場ならそうだろ」

【だな。………と、糸瀬の居場所についてだが】

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江良(プロフ) - カイさん» コメントありがとうございます…!一気読みしていただきとても嬉しいです🥰小説の更新、お互い頑張りましょう! (2022年6月10日 17時) (レス) id: 1888b997ab (このIDを非表示/違反報告)
カイ - こういうど定番な夢小説はあまり読まない質なのですが、葛藤する安室さんが愛おしくて今日一気読みしちゃいました(*´艸`*)私も安室さんとの夢小説書いてるんですが甘さが控えめなので、新鮮で最高です〜! (2022年6月9日 13時) (レス) @page14 id: 6aad3c552e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:江良 | 作者ホームページ:**  
作成日時:2022年6月3日 6時

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