8話:夢のような現実 ページ10
嘘……だよね。
そんな都合の良いことがあるわけない。
「おーい!無視するのかい」
そんなアメリカさんが来てくれるなんて……。
え……?
「ここだよ、上を見てごらん」
声に導かれ、顔を上げると、
あ『どうして……?』
天井近くの小窓に映るのは
、
地下室でずっと思い描いていた彼。
あ『アメリカ……さん?』
そう問い掛けると、彼はニコッと笑い、部屋の中に入ってきた。
あ『どうして、ここへ?』
アメ「君を助けにきた」
それだけ言うと、私の体がフワリと持ち上がった。
あ『え?な、なんですか?』
アメ「ヒーローが女の子を助ける時はお姫様抱っこが基本なのさ!」
あ『重く……ありませんか?』
アメ「そのことに関しては、君は一切気にしなくていいんだぞ……。じゃ、いいかい?」
そういうとアメリカさんは私を抱き抱えたまま、外に飛び出した。
落ちそうになって思わず彼のシャツの裾を掴む。
それに気がついた彼が、私の体をしっかりと抱え直した。
すると、必然的に体と体が密着するわけで……。
何もしなくても、アメリカさんの心臓の音が聞こえてくる。そして、荒い息遣いも。
胸が鼓動が鳴り響く一方で、私の胸に宿った気持ちは……。
安心感だった。
信頼できる人が、愛おしい人が傍にいる。
それだけで、人はこんなにも安心な気持ちになれるんだ。
・
・
アメ「……A?A?」
あ『…へ?あ、すいません』
一気に緊張が緩んだせいか、私は意識までアメリカさんに任せてしまっていたようだ。
アメ「いいよ、いいよ。疲れていたんだろう?」
そういってくったなく笑う彼。
それにつられて私も少し表情が緩む。
なんでかな?この人の前では私は少しも身構えずに振る舞うことができる。
彼になら、私の全てを預けることができる。
アメ「さあ、ついたよ」
不意に声をかけられ、はっと顔を上げる。
そこにあったのは……。
あ『ここは……?』
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咲(プロフ) - 勇者をたたえてここに表彰状を贈る さー様 miho様 おめでとうござi((ナポリタントルネード!!! ぐおふっ! (2011年10月20日 23時) (レス) id: 638ce0c5ce (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - ゴムってwwwwwwwwwwwwwミミズグミ!? (2011年10月11日 8時) (レス) id: 92c85bdaba (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ - www面白いです頑張って (2011年10月10日 18時) (レス) id: 6a13455e63 (このIDを非表示/違反報告)
miho:男と女の中間にいる生物 - 私は噂のサルミアッキを喰った。口に広がるゴムの味・。・・ (2011年10月8日 8時) (レス) id: 9512d7a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
さー - お☆ひ☆さ☆!!あんまりこれなくてI`m sorryだよ>< 俺はメリカ産のミミズグミ食った・・・。蛍光色の食べ物は伝説ではなかったっ・・・ぐはぁ!! (2011年10月3日 17時) (レス) id: 89e47f1aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽菜 | 作成日時:2011年7月26日 23時