5話:地下室 ページ6
ロシ「A、お帰り」
ロシアの顔は笑顔だったが、逆にそれが恐ろしかった。
あ『……ただいま帰りました』
もしかして怒ってないのかな?
そんな淡い期待を抱いた時……。
あ『痛っ……』
右頬に鈍い破裂音とともに衝撃が走った。
思わず床に崩れ落ちると、ロシアは私の後ろ襟首を掴んで引き上げた。
あ『……御主人様』
ロシアは笑顔を崩さないまま、ズルズルと私の体を引きずっていった。
ロシ「…今日、アメリカ君と食事していたね。僕に断りもなく」
やはり、ばれていたんだ。
あ『……申し訳ありませんでした。御主人様、お許し下さい』
ロシ「いいよ。許してあげる。………地下室に入ったらね」
あ『……地下室?!……いや!それだけは止めて下さい!お願いします!』
私の言葉など聞こえないかのようにロシアは地下室へ続く扉を開けた。
地獄のそこまで続いているような暗闇。
過去の苦しい記憶が蘇る。
あ『やだっ!ごめんなさい、御主人様。ごめんなさい、ごめんなさい。なんでもしますから、許して……キャッ!!』
背中を押され、階段を転がり落ちる。
ロシ「……そこで、反省するんだよ」
そして、扉が閉ざされた。
そして、訪れる完全な闇。
扉に駆け寄り、何度も叩く。
あ『……御主人様、愛しています。愛しています。世界で誰よりも!だから……』
あ『だから……お願いだから……開けてください』
誰か……助けて……。
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その時、脳裏に浮かんだのは、太陽みたいに豪快に笑うアメリカさんの姿だった。
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咲(プロフ) - 勇者をたたえてここに表彰状を贈る さー様 miho様 おめでとうござi((ナポリタントルネード!!! ぐおふっ! (2011年10月20日 23時) (レス) id: 638ce0c5ce (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - ゴムってwwwwwwwwwwwwwミミズグミ!? (2011年10月11日 8時) (レス) id: 92c85bdaba (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ - www面白いです頑張って (2011年10月10日 18時) (レス) id: 6a13455e63 (このIDを非表示/違反報告)
miho:男と女の中間にいる生物 - 私は噂のサルミアッキを喰った。口に広がるゴムの味・。・・ (2011年10月8日 8時) (レス) id: 9512d7a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
さー - お☆ひ☆さ☆!!あんまりこれなくてI`m sorryだよ>< 俺はメリカ産のミミズグミ食った・・・。蛍光色の食べ物は伝説ではなかったっ・・・ぐはぁ!! (2011年10月3日 17時) (レス) id: 89e47f1aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽菜 | 作成日時:2011年7月26日 23時