検索窓
今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:17,548 hit

15話:理容師さん ページ17

その後、慌ててやってきたリトアニアさんが持ってきた服に着替えさせて貰った。


リト「ごめんね?Aちゃんには少し大きいかな」

あ『い、いえ。大丈夫です』


リト「そう?……あ、Aちゃん。ちょっとおいで?」


よく分からないうちに、鏡の前に連れていかれた。


リト「座って?髪、整えてあげるよ」


体の上から布を掛けられた。


シャキシャキと小気味よい音が響く。


リト「髪が入るといけないから、目はつむっていてね」

思わず頷くと、


リト「顔は動かさないでね」


と、笑われてしまった。


私は目をつむり、頭を動かさないようにじっとしていた。


すると、リトアニアさんが話しかけてきた。


リト「そういえば、アメリカさんになにか言われた?」

あ『え………?なんで知っているんですか』


リト「やっぱり?なんだか二人の様子が可笑しかったからさ。なにかあったのかなって思って」


あ『………ずっと、ここにいていいって。……そう言われたんです』


リト「そうなんだ」


あ『でも、私みたいたのがいてもいいのかなって不安で……』


リト「君は自分にもっと自信をもったほうがいい。ほら、こんなに可愛いんだから」


そして、目をあけるように促された。


リト「どうかな?」


あ『え、私……』


鏡に映っているのは、確かに私だ。


でも、髪がサッパリと切られたせいで、なんだかいつもより………。


アメ「可愛いじゃないか、A!」


あ『アメリカさん?!』


部屋に飛びこんできたアメリカさんは、いきなり私に抱き着いてきた。


アメ「その髪型似合っているんだぞ。なんか前より明るい感じでさ」


あ『そ、そうですか……』


実は、自分でも少しそう思っていたので、口に出していなくて良かったと、ホッと息をつく。


自意識過剰だと思われてしまう。


あ『ありがとうございます。リトアニアさんって手先が器用なんですね』


リト「はは、慣れているだけだよ。あと、これ」


あ『え、なんですか?』


アメ「お、A、キュートだぞ」


あ『え、なに?何したんですか?………あ』


鏡を見ると、私の頭の上には、リボンがふんわりと蝶のように広がっていた。

16話:素敵な朝食→←14話:私の居場所



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
31人がお気に入り
設定タグ:ヘタリア , アニメ , APH   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 勇者をたたえてここに表彰状を贈る さー様 miho様 おめでとうござi((ナポリタントルネード!!! ぐおふっ! (2011年10月20日 23時) (レス) id: 638ce0c5ce (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゴムってwwwwwwwwwwwwwミミズグミ!? (2011年10月11日 8時) (レス) id: 92c85bdaba (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ - www面白いです頑張って (2011年10月10日 18時) (レス) id: 6a13455e63 (このIDを非表示/違反報告)
miho:男と女の中間にいる生物 - 私は噂のサルミアッキを喰った。口に広がるゴムの味・。・・ (2011年10月8日 8時) (レス) id: 9512d7a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
さー - お☆ひ☆さ☆!!あんまりこれなくてI`m sorryだよ>< 俺はメリカ産のミミズグミ食った・・・。蛍光色の食べ物は伝説ではなかったっ・・・ぐはぁ!! (2011年10月3日 17時) (レス) id: 89e47f1aef (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:羽菜 | 作成日時:2011年7月26日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。