【hzbn】まっどさいえんてぃすと。 (ページ6)

今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:5,796 hit

6 ページ6

.

「ふーん、いいじゃん。」

そこそこ広いな…。わたしが生きてた頃に入った風呂より大きい。コレが普通なのか？いや普通ではない気がする。

「…あれ。」

よく見たら、爪の所も先っぽ辺りの色が違う、グラデーションっぽくなっていた。色は……髪の毛先に溜まる液体と同じ、緑色。

足はもちもちしてない…どちらかと言えば少しガラスっぽい感じで、足先に行くにつれて堅く…そして、半透明になっている。

「コレは実験に向いてるかもしれん…。もしかして試験管？だとすれば割れるのか？割れたら再生するのか…？？ふふ、実に興味深い………。」

体を洗う最中、わたしは自らの体でどのような実験をしようか半ばわくわくしながら考えていた。

わたしが試験管の悪魔…だとすれば、一体どう言った作りになっているのか…。

足先に行くにつれ、脆くなっているのかもしん。割れる事はあるのか…。

風呂を終えて、一通りを済ませたら取り敢えずハンマーか何か貰って足を叩いてみるか。割れたら割れたで対処法を考えた方が良いかもしれん。

風呂を出て、バスタオルで体を拭く。髪を拭くとその都度髪にある液体が揺れた。次にバスローブを着る。

「服……無いとかありえんだろ…。」

服がない………。だからってさっき着てた奴を着ようとは思わない。もう、このまま脱衣所を出てVoxの所まで行くか？ソレもありだな…。

「あ、いたいた。」

「のぞき…！？」

美人な人が急に脱衣所の扉を開ける。覗き見しにきた…としか思えない。幾ら美人でも、これは警戒せねば。

「違うわよ…てか何この子…！可愛過ぎ！！え、ホントにVoxが…？アイツ、さてはロリコンかなんか…？？」

「え、ぇ…えと…。」

わたしは、覗き見をしようとした…訳では無さそうな美人に可愛い！なんて言われて抱き抱えられ、ぎゅーっと抱き締めれる。

わたしが、戸惑いのあまりに真面に話せない内に、彼女の間でのVoxの評判が何となく下がってる気がする。ロリコンとか変な誤解が生まれている。

「アタシはVelvette、宜しくねかわい子ちゃん。えっと…名前は確か…Aだったっけ？可愛い名前ね、良いじゃないの。」

「え、あ、有難う。」

「さっきVoxの奴に頼まれたのよ。かわい子ちゃんの服どーにかしろってさ？ま、こんな可愛いなんて思いもしなかったわ。」

「え。そ、そう、か…。」

何が何だかさっぱり分からないが、わたしはVelvetteに何処かに連れて行かれた。

.