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昼休み。
伊之助に弁当を奪われてしまった為、イライラしながらも仕方なく食堂に向かっていた。
「凡間さん。お昼一人?俺達と一緒にご飯食べない?」
「奢るよ!!」
『結構です〜〜』
あれ、絡まれてる。
それも結構ガタイのいい先輩達に。
助ける?彼氏面しちゃう??
いや絶対潰されるって。
善逸「───すみません、俺の先輩なんで」
まぁ、潰されるとか考えるよりも先に動いちゃうんだけど。
だって無理くない??
先輩が他の男と楽しそうに話すとか俺耐えられないんだけど。
『ごめんね、先約』
「んなチビと付き合ってんの?」
「後輩じゃん」
『後輩だけど心は君達よりも大きいよ。じゃあね』
そう、これが先輩のモテない理由。
可愛い上に頭も良いから何も知らない野郎共は寄って集って来るんだけど、本質を知ればほとんどみんなドン引きする。
俺にとっては物凄く都合がいい。
『善逸がぼっちなんて珍しいね』
善逸「伊之助に弁当盗られたんで」
『善逸のお弁当って誰が作ってるの?』
善逸「爺ちゃん」
『ほぇ〜、いいなぁ。今度は学食じゃなくてお弁当一緒に食べようよ』
善逸「…………ですね」
何事もなかったかのよう。
まさか忘れたとかではないよね??
俺なんかいつも以上に心臓ばっくばくしてんだけど。
宇髄「なんだおめぇら、昼メシデートか。青春してんなぁ〜」
善逸「うわっ、嫌な奴きた……」
『地味な登場ですね』
宇髄「ンだこら。課題増やすぞ」
『罰まで地味だ。歳ですかね』
毒突く先輩に、笑いながら顳顬の血管を浮き出させる先生。
宇髄「………お前ってそういうとこあるよな。んな、善逸」
善逸「は?何言ってんの?先輩が言うことは全部ド正論だし」
宇髄「……………」
Aちゃんは まぁまぁ と先生の背中をポンポンと優しく叩く。
それ俺がされたいんだけど。
ちょいと嬉しそうな顔しやがって何様だよ腹立つ。
『イケメンだからって修羅がないとか思っちゃダメですよ』
善逸「名言ですね」
宇髄「…………おめぇら嫌いだわ。馬鹿同士仲良くやってろ」
善逸「言われなくとも」
『ええっ、私は好きですよ。美術室爆破した辺りから』
先生は面倒臭そうに去って行った。
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びっぐべいびー(プロフ) - 夕陽さん» 私も夕陽さん大好きです!!!!!おどおどさせます!!!!!有難うございます!!!! (2020年2月16日 22時) (レス) id: e79a92b9d7 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽(プロフ) - あああやっぱりびっぐべいびーさんの作品が好きです!オドオドする善逸がめちゃっ好き……。応援してます! (2020年2月16日 21時) (レス) id: 1027af9147 (このIDを非表示/違反報告)
びっぐべいびー(プロフ) - SPADEさん» めちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます! (2020年2月15日 23時) (レス) id: e79a92b9d7 (このIDを非表示/違反報告)
SPADE(プロフ) - 好きです。めちゃくちゃタイプです。更新頑張ってください! (2020年2月15日 13時) (レス) id: eddc682581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:びっぐべいびー | 作成日時:2020年2月15日 10時