□ 馬 鹿 ページ8
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強めに出ないと先輩は気づいてくれないと改めて感じた。
善逸「俺、先輩のことが好きです」
『ありがとう』
善逸「付き合ってください」
『クレープ?』
善逸「違……わなくもないですけど……」
そういうことじゃないんだよなぁ。
分かってんのか分かってないのか…。
善逸「俺、先輩と結婚したいんです」
『気が早いなぁ』
善逸「先輩のこと、女として見てるんです」
『女だもん』
善逸「俺のこと、男として見てください」
『見るつったって男じゃん』
善逸「……………」
なんか腹立ってきた。
善逸「………ここ、ベッド」
『ベッドだね』
善逸「俺、押し倒してる」
『押し倒してるね』
善逸「襲います」
『ファイッ』
善逸「…………はぁ、」
ダメだこりゃ。
なんか拳構え出したし。
誰も鉄拳始めるなんて言ってないんだけど。
何をどうしても意味がないということを悟り、あっけらかんとしている先輩の肩に顔を埋めた。
好きな人をこんな形で襲えるわけないじゃんか。
善逸「…………先輩、俺のこと好き…?」
『好きだよ』
善逸「それってさぁ、炭治郎達に対する 好き と同じでしょ……」
『善逸の 好き も、禰豆子ちゃん達に対する 好き と同じでしょ』
善逸「違うんだってばぁ……、」
あーーー泣きそう。
なんで分かってくんないかなぁ。
鈍感というか、これは馬鹿だよ。完全なる馬鹿。
善逸「先輩、恋したことあります……?」
『レモンの味』
善逸「ファーストキスじゃなくて」
『最後のキス』
善逸「それFirst Love───ッあ゙あああもう!!!!!」
もどかしさ故に、埋めた頭を華奢な肩にぐりぐりと押し付けた。
『夢な〜らば〜ど〜れ〜ほど〜良〜かったで〜しょ〜お〜〜』
善逸「未だにあなたのことを夢に見ますよもう……」
今度は歌い出したし。
『いつ帰る?』
善逸「…………先輩の馬鹿が治ったら」
『酷いな。そこは 今でしょ って言わないと』
善逸「…………古いです」
『酷いな』
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びっぐべいびー(プロフ) - 夕陽さん» 私も夕陽さん大好きです!!!!!おどおどさせます!!!!!有難うございます!!!! (2020年2月16日 22時) (レス) id: e79a92b9d7 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽(プロフ) - あああやっぱりびっぐべいびーさんの作品が好きです!オドオドする善逸がめちゃっ好き……。応援してます! (2020年2月16日 21時) (レス) id: 1027af9147 (このIDを非表示/違反報告)
びっぐべいびー(プロフ) - SPADEさん» めちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます! (2020年2月15日 23時) (レス) id: e79a92b9d7 (このIDを非表示/違反報告)
SPADE(プロフ) - 好きです。めちゃくちゃタイプです。更新頑張ってください! (2020年2月15日 13時) (レス) id: eddc682581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:びっぐべいびー | 作成日時:2020年2月15日 10時