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 ふと目が覚めると、何故か真っ白な天井の下にいた。





 ふかふかの布団に薄紅色のカーテン、微かに香る薬品の匂い。









 あとたんぽぽ。









 女顔負けのサラサラとした髪を、欲に負けてそっと撫でれば、擽ったかったのか手を掴まれてしまった。









 そして次の瞬間、勢いよく起き上がるたんぽぽ。









 『お、おはy───』

善逸「言った傍からッ!!!!」

 『………ぐうの音も出ないです』







 どうやら意識を失っていたようで。







 しかしそれすらも覚えていない。








 朝の記憶は何となく残っているのだけど、時間が経つに連れ、断片的にすら思い出せなくなっていた。








 一日の授業はとっくに終わっているらしく、私は 昼前からずっと眠っていた とのこと。









善逸「ほんと、死んだように眠ってるから怖かったんですよ……」

 『一緒になって寝てたじゃん』

善逸「ぅぐ…っ、」







 優しくて可愛い後輩









 ………なんだけど、









 たまに雄の顔になるんだよなぁ……。









善逸「俺、本当に心配してたんですよ……」








 むぅ と片頬を小さく膨らませるその顔が可愛い。





 ごめんね と謝りながら、膨らんでいる頬を人差し指で突く。





 空気は一向に抜けそうもないので、少し強めに突いてみれば、ぷふっ と音を立てて片頬の風船が萎んだ。








 『よく見りゃベビーフェイスだ』

善逸「おちょくってます……?」

 『褒めてるんだよ。顔だけ見せて 小学生です って言ってもバレなさそう』

善逸「おちょくってます??」

 『褒めてるんだよ』








 よっこらせ と上半身を起こせば、一気に全身を襲う気だるさ。




 相当疲れが溜まってたんだなぁ。







 『ごめんね、遅くまで』

善逸「先輩と居れるなら時間なんてどうでもいいです」

 『なんでモテないんだろうね』

善逸「先輩にさえモテればそれでいいです」

 『黒染めしたら完全にモブだね』

善逸「村田先輩よりかはマシです」








 あは、村田に言っとこ。








 ていうか、これ、あれじゃない?









 なんかめっちゃ攻めてきてない?









 距離近くない?









 ………近いどころか、









 『───なんで押し倒されてんの?』

善逸「好きなんで」

 『ちょっとよく分からない』









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□ 馬 鹿→←□ 体 調 不 良



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設定タグ:鬼滅の刃 , キメ学 , 我妻善逸   
作品ジャンル:恋愛
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びっぐべいびー(プロフ) - 夕陽さん» 私も夕陽さん大好きです!!!!!おどおどさせます!!!!!有難うございます!!!! (2020年2月16日 22時) (レス) id: e79a92b9d7 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽(プロフ) - あああやっぱりびっぐべいびーさんの作品が好きです!オドオドする善逸がめちゃっ好き……。応援してます! (2020年2月16日 21時) (レス) id: 1027af9147 (このIDを非表示/違反報告)
びっぐべいびー(プロフ) - SPADEさん» めちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます! (2020年2月15日 23時) (レス) id: e79a92b9d7 (このIDを非表示/違反報告)
SPADE(プロフ) - 好きです。めちゃくちゃタイプです。更新頑張ってください! (2020年2月15日 13時) (レス) id: eddc682581 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:びっぐべいびー | 作成日時:2020年2月15日 10時

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