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『へぇ、こんなところにクレープ屋さん出来てたんだ』
善逸「先輩、甘いもの好きって言ってたから……」
『覚えててくれたんだね、嬉し』
ん゙あ゙あああああッッかッッッわいいなこのッ!!!!!!!!
先輩が頼んだのは苺がメインのクレープ。
女の子っぽくて良い……。
善逸「俺、払うんで」
『ダメだよ。先輩にいい恰好させてよ』
善逸「誘ったのは俺です」
『でも───』
レジの直前で、財布を取り出そうとする先輩の手を掴み、残った片手で支払いを済ませた。
ここは先輩後輩関係なく、男としていい恰好がしたいんだよ。
『ほんとにいいの……?』
善逸「いいも何も、先輩と来たかったんで」
『…………そっ、か』
心做しか、先輩の頬が紅いような。
……俺、何か変なこと言ったっけ。
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『善逸のは、……チョコ?』
善逸「バニラも入ってます」
『へぇ、美味しそう。次来た時それ食べる』
……次って、あれ?もっかい誘ってもいけるやつ?
『あ、善逸。クリームついてる』
善逸「ええっ、うそ、どこ…??」
『ここ』
小さく笑いながら、俺の唇の端についていたクリームを指で掬い取り、その指をぺろっと舐める。
『あ、美味しい。チョコもいい────っ、!?』
その姿が愛しすぎて、思わずその手を掴み、唇を押し付けてしまった。
善逸「…………いちごだ」
『うっ、うん…??ああっ、い、いいちごだね!!!』
先輩の顔、真っ赤だ。
恐らく俺も。
善逸「ねえ、先輩
………好き、です……、付き合ってください、っ」
勢いで言ってしまった。
当たって砕けろってか。無理だろ。
頬と同様、真っ赤な唇が出す答えは───
『い、いいよ。どこ行く?』
善逸「…………」
前言撤回。当たって砕けるわ。
善逸「………先輩って、鈍感とか天然って言われません?」
『馬鹿とはよく言われるかなぁ。しのぶに』
善逸「ああ、そう…ですよね……」
これは前途多難。
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びっぐべいびー(プロフ) - 夕陽さん» 私も夕陽さん大好きです!!!!!おどおどさせます!!!!!有難うございます!!!! (2020年2月16日 22時) (レス) id: e79a92b9d7 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽(プロフ) - あああやっぱりびっぐべいびーさんの作品が好きです!オドオドする善逸がめちゃっ好き……。応援してます! (2020年2月16日 21時) (レス) id: 1027af9147 (このIDを非表示/違反報告)
びっぐべいびー(プロフ) - SPADEさん» めちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます! (2020年2月15日 23時) (レス) id: e79a92b9d7 (このIDを非表示/違反報告)
SPADE(プロフ) - 好きです。めちゃくちゃタイプです。更新頑張ってください! (2020年2月15日 13時) (レス) id: eddc682581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:びっぐべいびー | 作成日時:2020年2月15日 10時