40センチの恋

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やっぱり訂正した方がいいよね？



「あの…目黒く」


佐「あー！！れーん！！」



私ってタイミング悪すぎる…
後ろから知ってる元気な声が。



目「佐久間くん。相変わらず声でかいね。」


佐「にゃは！先生にも怒られちった！あれ？うさちゃんじゃん！蓮と友達になったの？」



目黒くんの隣からひょこっと顔を出して聞いてきた。
友達…なのか？少し話しただけだし…
と返答に困っていると、



目「そう、友達。ね、うさぎ。」


「え？…はい。」


佐「うさちゃん俺とも友達だもんねー！あ、俺と蓮はねー！中学一緒だったんだー！玉雪中学ってとこー！
うさちゃんとはねー、さっき友達になってねー！
そういえば蓮、なんでうさちゃんのことうさぎって呼んでんの？」



佐久間くんのマシンガントークを聞いているとグッジョブな質問！！ありがとう！佐久間くん！！



目「ん？苗字がうさぎなんでしょ？」


佐「いや、うさみでしょ！"ぎ"じゃなくて"み"！！」


目「まじか、聞き間違えてたわ。」



ようやく本当の苗字を知ってくれてホッとした。
これで名前で目立つのが減る…。



目「でももう、うさぎに慣れちゃったからあだ名ってことでいいんじゃね？ほら、本人もうさぎっぽいし。」



ちょっと待って！せっかく呼び方直すチャンスが…！！！



佐「にゃはは！確かにー！色白だしちっこいし髪型も耳みたい！」



たまたま今日は胸まである髪を下の方で2つ結びにしていた。
よりにもよってなんで今日2つ結びにしちゃったの私…！！！
わたわたしていると隣で静かに聞いてたかなちゃんが口を開いた。



遠「ちょっとー！確かにAちゃんはうさぎさんみたいに可愛いけど、からかいの意味で呼ぶんだったらダメだからね！」


「かなちゃん…！」



私をぎゅむっと抱きしめて「大丈夫？」と微笑むかなちゃんが女神に見えます…！



目「そう聞こえたならごめん。からかいじゃなくて、可愛いうさぎって意味で呼んでる。」


遠「それならよし！」



あれ、本人不在でまとまってない？
結局うさぎ呼びは変わらないのね…。
するといつの間にか静かになっていた佐久間くんと目が合う。
何故かニヤニヤと笑っていて「ふーん？そっかそっか〜。」と小さい声で言ってから、教室に戻る！またねー！と走って行ってしまった。



目「うさぎって呼ばれるの嫌？」


「えっと…友達だしいいですよ？」



しょぼんとした顔で言われるとこっちが悪く思えてきてOKしてしまった。

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