4 ページ4
体育館で入学式が始まる。
長い校長先生の話を聞いて欠伸が出そうになるが1番前だから頑張って我慢して、やっと式が終わった。
次は担任の発表だ。
女の先生がいいな…。
先「Bクラス。岩本照先生。」
名前的に女の先生？と目の前に立った先生を見た途端、
私は絶望した。
ボディービルダーの方ですかってくらいムキムキ。
身長も高いし、顔も怖い。
私の1番苦手なタイプだった。
目を合わせないように、早く終わってくれと願う。
Aクラスの阿部先生だったら良かったのに。
ニコニコしてて優しそう。
先「担任の指示を聞いて教室に戻ってください。」
終わった…後ろを見ると男性が苦手なのを知っているかなちゃんが大丈夫？と心配してくれた。
遠「まさかAちゃんが苦手そうなタイプ来るとは思わなかったね…。」
かなちゃんはよしよしと頭を撫でて慰めてくれた。
体育館から出る順番を待っているとAクラスから大きな声が聞こえた。
佐「阿部ちゃん！！よろしくピーマンでありまーす！！」
阿「先生って呼びなさい！あと声でかいから！」
阿部先生に怒られてもニコニコしている佐久間くん。
元気だなと見ていると目が合ってしまった。
佐「あー！!うさちゃーん！！やっほー！！！」
声が大きいせいで、うさちゃんって誰？と周りの目が一気に私の方に向けられる。
うぅ、注目浴びるの嫌なのに…
岩「おい！佐久間うるせぇぞ！！」
ひぃ！！やっぱり岩本先生は怖い人みたい…。
早く帰りたい…。
かなちゃんに引っ付いてビクビクしているとやっと出る順番が回ってきた。
体育館を出ると皆は列を崩して仲良い子同士で歩いている。
前を見ると皆より頭1つ大きい人が歩いていた。
やっぱり目黒くん他の人よりも大きいんだ…。
何センチあるんだろう？
そう考えていると目黒くんが後ろを振り向いてこっちに向かってきた。
目「…大丈夫だった？」
私を怖がらせないようにか目黒くんは少しかがんで話しかけてくれた。
目「岩本先生にビビってるように見えたから。俺にもそうだったし。…もしかして男が苦手？」
どうやら目黒くんに後ろから見られていたらしい。
「この身長のせいでよくからかわれてて…それでちょっと苦手というか…。」
目「ふーん。俺もまだ怖い？」
頭をコテッと傾ける仕草は似合いすぎている。
「いや…怖くないですけど、背が高いと巨人に見えて…。」
目「ぶはっ！巨人て 笑 うさぎって面白いね。」
うさぎじゃないんだけどな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1423人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カギしっぽ(プロフ) - 陽和さん» 陽和さんありがとうございます(^^)忙しく更新がなかなか出来ていないのですが少しずつ書いてはいますのでもうしばらくお待ちください！ (6月10日 1時) (
レス) id: 2eddb9ff5e (このIDを非表示/違反報告)
陽和(プロフ) - 初めまして！とても楽しく読ませて頂きました！！面白くて、一気に読み進めちゃいました！続きも楽しみに待ってます！！頑張ってください！応援しています(´ω｀*)！ (6月5日 22時) (レス) @page25 id: 344911ff21 (このIDを非表示/違反報告)
カギしっぽ(プロフ) - 大福さん» 大福さんありがとうございます！面白いと言って貰えて嬉しいです(^^)更新頑張ります！ (2022年10月1日 0時) (レス) id: 2eddb9ff5e (このIDを非表示/違反報告)
大福 - めっちゃ面白いです！私、学校のお話とかあんまり好きじゃないんですけど、このお話は、自分と重なるところがあって面白いです！頑張ってください！！ (2022年9月30日 21時) (レス) @page3 id: 3af7ca601d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カギしっぽ | 作成日時：2022年9月26日 23時
