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かなちゃんと楽しくおしゃべりしていると教室の入口の方がざわついていた。
遠「なんだろうね?」
すると1人の男の子が入ってきて真ん中の席にドサッとカバンを置いた。
その顔はとても綺麗に整っていて、身長が高くスラッとしていた。
周りの女子は顔を赤らめてコソコソと話している。
遠「うわー。なんか漫画から飛び出してきたのかって感じの人だね…。」
確かに…。身長何センチなんだろう?
少し分けて欲しいくらいだ。
じっと見ていたら視線を感じたのかその男の子とバチッと目が合ってしまった。
やばっ!とすぐ目を逸らしたが足音が聞こえて近くで止まった。
「…あれ、朝の小学生?」
声の方を振り向くと椅子のすぐ横に長身の男の子が立っていた。
無表情で見下ろされてるからか恐怖を感じて思わず固まってしまった。
すると男の子はあっと何かに気付いたようにすっとその場にしゃがみこんだ。
男の子の顔が私よりも低くなった。
「…ごめん、もしかして怖かった?
朝ぶつかってごめんね。怪我してない?」
わざわざしゃがんでくれて話しかけてくれた。
そうか、朝この人にぶつかったのか。身長と逆光であまり顔が見えていなかった。
「えっと、大丈夫です。それと…こっちこそ逃げてごめんなさい。その…大きくてびっくりして…。」
私が答えると男の子は肩を震わせていた。
目「この身長で怯えられたの初めてだわ 笑
すげー小さかったから小学生だと思っちゃった。
あ、俺目黒蓮。よろしく。」
無表情から笑顔に代わりその綺麗さに思わずドキッとしてしまった。
怖いと思ったのが申し訳ないくらい声も表情も優しかった。
「あ、私は宇佐美Aです。よろしくお願いします。」
目「…うさぎ?」
ん?この人うさぎって言った?
声小さかったかなと訂正しようとしたら既にかなちゃんの方に顔が向いていて出遅れてしまった。
遠「私は遠藤かな!よろしくね、目黒くん!まさか2人が知り合い?だとは思わなかった!」
目黒くんはよろしく。と言うと立ち上がった。
やっぱり大きい。
すると始業の鐘が鳴って先生がドアから顔を出す。
先「1年ー!入学式始まるからあいうえお順に並べー!」
目黒くんと別れてかなちゃんと廊下に出ると人が多くて埋もれそうだ。
遠「Aちゃん!私に捕まってて!巨人達から守ってあげる!」
無事に並べて目立つ先頭は嫌だったが、後ろから話しかけてくれるかなちゃんのおかげで周りの声を気にせずにすんだ。
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カギしっぽ(プロフ) - 陽和さん» 陽和さんありがとうございます(^^)忙しく更新がなかなか出来ていないのですが少しずつ書いてはいますのでもうしばらくお待ちください! (6月10日 1時) (レス) id: 2eddb9ff5e (このIDを非表示/違反報告)
陽和(プロフ) - 初めまして!とても楽しく読ませて頂きました!!面白くて、一気に読み進めちゃいました!続きも楽しみに待ってます!!頑張ってください!応援しています(´ω`*)! (6月5日 22時) (レス) @page25 id: 344911ff21 (このIDを非表示/違反報告)
カギしっぽ(プロフ) - 大福さん» 大福さんありがとうございます!面白いと言って貰えて嬉しいです(^^)更新頑張ります! (2022年10月1日 0時) (レス) id: 2eddb9ff5e (このIDを非表示/違反報告)
大福 - めっちゃ面白いです!私、学校のお話とかあんまり好きじゃないんですけど、このお話は、自分と重なるところがあって面白いです!頑張ってください!! (2022年9月30日 21時) (レス) @page3 id: 3af7ca601d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギしっぽ | 作成日時:2022年9月26日 23時