恐らくお嬢様。［∞］ (ページ39)

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「すばる君・・・？」

渋谷「こうすれば、伝わるか・・・？」

え・・・？

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ふと亮くんの言葉を思い出す。

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『すばる君は不器用やねん。』

『どういう言葉かけたら分からんから、うまく言葉に出来ないんやと思う』

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っていうことは・・・

抱き締めるってことは…

渋谷「もう距離とかないやんか・・・。」

「え・・・・？」

亮くん、

すばる君は言葉にできてますよ…。

渋谷「壁なんか作りたないやん…。」

「・・・はい、私もです。」

私が思ってたこと

すばる君も感じてたのかな。

なんて都合のいいことを考えちゃう私はズルい人ですね。

渋谷「同じこと思っててん、Aと。」

「えっ・・・！」

渋谷「えっ、って・・・。ええやんか同じこと思ってても(笑)」

私のことを腕から開放しながら笑うすばる君は

今までで１番の笑顔だった

渋谷「さ、晩飯にするか！」

「・・・はい。」

その笑顔を見た私も笑顔になった。

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カレーを食べながらチラチラと私を見てくるすばる君

「なんかありました？」

渋谷「いや・・・その・・・、

　俺のが昨日から悪いことしてるやん。せやから・・・」

なーんだ、そんなことですか。

「気にしないでください。」

渋谷「え？」

デリカシーのない発言もしっかり目を合わせてくれないのも

全部すばる君らしさですよ

「多少そういうことが無いとないとすばる君らしくないので。・・・ね？」

少し不器用で少しえっちぃことも言うけど

私はそんなすばる君を信頼してますから。

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渋谷「あ、じゃあキスしてもええ、」

「しませんよ」

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