恐らくお嬢様。［∞］ (ページ33)

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#33 ページ33

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「いってきます。今日はまっすぐ帰ります。

　あ、今日も迎えとかはいらないので。家でゆっくりしていてください。」

渋谷「・・・・・はい、

　・・・あの、お嬢様。」

「え？あ、はい。」

渋谷「・・・いえ、なんでもありません。申し訳ございません。いってらっしゃいませ。」

なんだそりゃ。

気になるでしょうがぁ！

けどそんなことをつっこんでる時間もないわけで。

「いってきます。

　・・・あの、私、“お嬢様”って言われるの慣れないので名前が良いです。

　“A”そう呼んでいただけたら嬉しいです。あと話すのもタメ口で！

　では、バスあるんで！」

私はそう言い残して

返事も反応も見ないままバス停までダッシュした

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なーんてことしてみたはいいけどさ？

「はぁ～～～～…」

結局は１日中すっきりしないのね。

そんな何とも言えぬ気持ちのまま下校することになった

なんかなぁ、今までにないこの感じ。

なんでだろ？

いや、これは最初から私が変なこと考えてたからだよね。

そーですそーです。

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生徒「加藤さーん！」

「はい・・・？」(←加藤さん)

生徒「校門の前で人待ってたよー！」

「人！？急に誰だろ・・・。ありがとーう。」

とりあえず・・・

私、加藤なんてごくごくごく普通の苗字です

ていうのは置いておき。

まぁ、誰が来てるなんてことは

うすうーす気づいてるんだけど。

急いで玄関を出て

校門の向こうに見える

少し華奢な背中に向かって

本日２度目のダッシュ。

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