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私がバイトしているのは
家から程遠くないところにある喫茶店
御年６３歳になるダンディーな店長と奥さんとアルバイトの私の３人しかいないお店。
お客さんも大概はおじいちゃんおばあちゃん
というゆっくりと時間が流れるお店。
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店長「なんだ、Aちゃん久しぶりに見たらいい顔してんじゃねえか〜！」
「え？いきなりなんですかー。そんなことないですよ？」
店長「あ、声はひでえな。」
「知ってます」
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いい顔ってどんな顔？
生き生きとしてるってことかな。
そりゃ、
今までとはまた違う生活できてるからね。
楽しいからですよ、きっと。
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それからもお客さんとお話をするたび
店長「そんな声じゃジジババは聞き取れねえなぁ！」
と豪快に笑われ、店長にいじられながらも
今日のお仕事は終わりとなった。
お店の片付けを進めてた時、
奥さんが慌てた様子で私の方に来た。
奥さん「店の前に男性がいてね、どうかなさいましたか、って聞いたら
『Aさんはいらっしゃるでしょうか。』って聞かれたんだけど・・・。」
「え・・・？男、の人…、ですか…？」
店長「なんだ、いい顔してると思ったらそのおかげか！」
な、なんですか、店長っ
「あの、すいません。少し、片付けを離れてももよろしいでしょうか…？」
店長「おー、いいぞいいぞ！というか、今日はそのまま帰って大丈夫だな！！
お疲れさん！
彼氏によろしくなぁ！」
「違います！一言余計です！では、お疲れ様でした！」
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お店を慌てて出ると
少し離れたところで立つスーツの男の人。
あれってもしかして…
ていうか絶対にそうじゃん。
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「亮くん！」
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「あ、お嬢様。おかえりなさいませ。」
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あれ？
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違う。
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作者名：おみ | 作成日時：2014年3月1日 0時
