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(影山side)
映し出される画像へ目を伏せながら、緩々になってしまう表情筋を無理矢理引き締める。浴衣や水着とはまた違った世界観ある姿は思っていた通り【可愛い】の塊だった。どちらかというと童顔なAにはこれでもかってくらいメイド服という要素がよく馴染んでいる。これを見てしまうと、文化祭で着ていたのが男装で良かったと心底思った。こんな格好で笑顔振り撒かれていたら正直こっちはたまったもんじゃない。
やれやれといったように嘆息した日向が、無言を貫く俺に倦怠の眼差しを寄越す。まとわりつくそれに気が付いてようやく視線を持ち上げた。
「んで、どうなんだよ。メイド服姿は」
「可愛いに決まってんだろ」
「だな！確かにすげぇ可愛かった」
俺の返しに笑みをたたえると自身のケータイへ視線を落としていく。思い返すように画像を見つめている横顔に眉根を寄せると、湧いた嫌悪が肋骨の奥から広がる。
・・・そういや
授業中の真剣な横顔や友人との会話に花を咲かせる笑顔。少なからず、俺が見たことないようなAの日常を知っているのだろう。
日向から素早くケータイを奪い取ると、反発してくる頭を押さえ付けながらAが映る画像を消していく。片手で繰り返し行われる作業を終えて再び持ち主の手元に返されたケータイからは、Aのメイド服姿は跡形もなく消え去っていた。
「あっ！画像消したな？！」
「持ってるのは俺だけでいい」
「・・・なんか、たまにお前の独占欲が怖くなるわ。それ拗らせてA泣かせたりすんなよな」
「あ"？する訳ねぇだろ」
「お前なら有り得そうで心配だよ、Aが」
寄越される訝しげな眼差しからロッカーへ鼻先を戻すと、二年の先輩達が短い挨拶と共に部室の扉を開ける。一気に騒がしくなった空気に無理矢理掻き消された日向との会話は、頭の片隅にも残らないまま流された。
この画像を見られたら絶対にまた先輩達に冷やかされる。ただでさえ毎日やられてんだ、わざわざ余計な情報を与える必要はないだろう。
弄られる前に手に持つケータイを鞄の奥深くにしまい込み、何事もなかった素振りで真っ白なTシャツを頭から被った。
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惠音(プロフ) - kazo62さん» 永遠にならないようなるべく頑張ります....！笑。楽しみにしてくださってると思うとやる気もメキメキ湧きますので！ご期待に応えられるよう励みますので、これからもよろしくお願い致します！ (8月9日 17時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
kazo62(プロフ) - 惠音さん» ああああ本当ですか！是非よろしくお願いしますっっ永遠に待ちます！惠音様のペースで全然大丈夫ですので！これからも応援しています！頑張って下さい！ (8月7日 7時) (レス) id: b69daefb3c (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - kazo62さん» ドキドキして頂けて光栄です！月島くんのお話しもずっと書きたいと思っていたので！月島くん素敵ですよね！！まだ先にはなってしまうかもしれませんが気長に待ってくださると嬉しいです....！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - コパンダさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！キュンキュンしてもらえて嬉しいです....！完結までもうしばらく続きますので楽しんでもらえたら幸いです〜！！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - あもんさん» 無事に6章も終わりました！甘々を堪能頂けたでしょうか....？！7章も甘々なので引き続き読んでもらえたら幸いです！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年5月27日 19時
