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(影山side)
文化祭が終了すると途端に普段通りの平穏な日常が訪れる。いつものように部室前でAと別れると、ほとんどの部員がまだ到着していない静かな部室の扉を開ける。目が合った瞬間から何か言いたげに口元をニヤつかせている日向が、俺の横でケータイを弄り始めた。
───・・・きっとまた面倒くさいことに巻き込まれる。いまコイツに構ったら負けな気がするから絶対突っ込まねぇ。
横で鼻歌まで流れ出したのを無視して制服を脱げば、ワザとらしく咳払いをする日向がケータイの画面を向けながら自慢気に見上げてきた。
「見ろ影山、羨ましいだろ！」
「あ？どうせまた面倒くせぇこと・・・、」
腹の立つ顔から突き付けられた画面へ視点を流す。そこには可愛らしいメイド服を纏い、ご丁寧に猫耳まで装着しているAが恥じらう表情で映っていた。
視界に飛び込んできた画像に目を丸くしたまま、今度は画面から日向へ視線を戻す。何故か誇らしげな顔をしているコイツの胸倉を掴むと思いきり前後に揺すりをかけた。
「おいコラ、なんでお前がAのこんな写真持ってんだ身長縮めんぞ」
「うぐっ・・・、こっ、怖ぇ顔すんなよ！せっかくお前にやろうかと思ったのに、やめちゃおっかな〜」
鼓膜を叩いた言葉に揺する手を止める。ギリギリと歯を軋ませてから勢い良く胸倉を離せば、あからさまな呆れ顔を滲ませている。「Aが絡むと急に素直になるよな、お前」というその余計なひと言すら腹立たしいが、文化祭で見られなかったAの貴重な姿の写真が掛かっていると思うと呑み込む以外なかった。
───・・・つーか、そもそもなんであいつがメイド服なんて着る羽目になったんだよ。文化祭は男装だっただろ。
ぶつぶつと小言を漏らす日向から何枚かの写真が送られてきて確認すれば、照れくさそうに長い睫毛を伏せるAの姿。想像以上に破壊力あるそれは即座に心臓を貫いてみせた。
「お前が喜ぶからって、Aが」
「は、」
「そういう趣味なの？お前、ッいててて！」
「ちげぇよ！」
怪訝な眼差しを向けてくるオレンジ頭を鷲掴みにすれば、悲痛な声を上げながら何やら反論している。
＿＿＿俺が見たいって言ったから、
Aはわざわざこの服を着てくれたのか。
彼女が俺のためを思って恥じらいながらも行動してくれたという事実がどうしようもなく嬉しくて、愛おしくて、緩んでいく頬が収まらない。
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惠音(プロフ) - kazo62さん» 永遠にならないようなるべく頑張ります....！笑。楽しみにしてくださってると思うとやる気もメキメキ湧きますので！ご期待に応えられるよう励みますので、これからもよろしくお願い致します！ (8月9日 17時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
kazo62(プロフ) - 惠音さん» ああああ本当ですか！是非よろしくお願いしますっっ永遠に待ちます！惠音様のペースで全然大丈夫ですので！これからも応援しています！頑張って下さい！ (8月7日 7時) (レス) id: b69daefb3c (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - kazo62さん» ドキドキして頂けて光栄です！月島くんのお話しもずっと書きたいと思っていたので！月島くん素敵ですよね！！まだ先にはなってしまうかもしれませんが気長に待ってくださると嬉しいです....！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - コパンダさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！キュンキュンしてもらえて嬉しいです....！完結までもうしばらく続きますので楽しんでもらえたら幸いです〜！！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - あもんさん» 無事に6章も終わりました！甘々を堪能頂けたでしょうか....？！7章も甘々なので引き続き読んでもらえたら幸いです！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年5月27日 19時
