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強気な眼差しと数秒ほど交わり、躊躇いなく詰められた距離が唇に甘い熱を運んでくる。気が付いたときには長い睫毛を伏せる飛雄が視界いっぱいに広がって、頬を滑らせた繊細な指先が慣れた手つきで優しく私を固定する。その与えられる甘美から逃れられないように。目蓋を閉じる暇すら与えないほど自然なキスが私の平常心を奪っていく。
───・・・いつの間にこんなキスが出来るようになったんだろう。甘くて、優しくて、溶けてしまいそう。
離れていく唇に文句のひとつでも言ってやろうかと思っていたのに、物欲しそうに揺れる蒼い瞳に捉えられてしまえばそんなのできっこなかった。
「A」
『ま、待って、バレたら、』
静止の言葉は遮られ、再び重なる濡れた唇。縋るように求めてくる飛雄に疑問が滲んで胸元を押し返してみるがビクともしない。それどころか無理矢理捩じ込まれた舌が更に深く絡められて、湧いた余計な思考までもを貪っていく。
部員達の寝息だけが聞こえる静かな空間に似つかわしくない水音。それが恥ずかしくて仕方がないのに押し返していた手は完全に役割を放棄し、”どうか誰にも届きませんように”と溺れる脳内で小さく願った。抵抗を諦めた私を見計らってなのか、肯定と捉えたのか、ＴＰＯを知らない飛雄の行為はどんどん進行していく。
ギシッと座面が軋む。持て余したもう一方の手がジャージのチャックを素早く下ろしていき、焦燥に唇を離したときにはＴシャツの裾からその指先が入り込んできた。
『ちょっ、！ストップ！』
「なんで」
『いやいや、場所考えてよ！』
「最後までしなきゃいいだろ」
『全然違う、そういう問題じゃない』
”貴様、正気か？”と叫びたくなるのを堪えて出来る限りの小声で抵抗をする。そもそもどうして”すること前提”になっているのだ。いま私達がいる場所がなにひとつ理解出来ていないのだろうか。さも当然といった様子で不貞腐れ始めた飛雄の右手はこの期に及んでまだ諦めきれていないらしい。静止を払って進行していく。なんて手癖の悪い。
下着の上で遊び始めるその手を引っぱたいて思いきり引き抜くと露骨なほど不満を浮かべている。あまりにも強気な態度に一瞬自分が間違っているのかと錯覚してしまうが、正しいのは私だ。飛雄の遊戯が進まないよう、ふたりのあいだに鞄を置き、満面の笑みで無言の圧をかけておくことにした。
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
