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(影山side)
揃いも揃って同じ人物を視界に入れながら会話が続く。まさか自分が恋愛についての話に加わる日が来るとは思わなかった。Aと付き合うまで、おそらく一番無縁で興味のない話題だったはずなのに。
”バレーボールとは言えない何か”に満足したのか、あまりにも悲惨な状況に日向が白旗を上げたのか。──いや、どちらもだな。いつの間にか三人で雑談が始まっている。
激しく動くことがないなら余計な心配をする必要はないだろう。今までスカートの動きなんて気にしなかったが、やはり相手がAとなると視点が変わってくるな。ようやく突っ掛かりが取れた頃、窓枠に頬杖をついていたクラスメイトが湧いた思いを口にした。
「でもさー、一緒に育ってきた幼馴染と付き合うってちょっと怖くねぇ？別れても他人同士って感じには出来ないだろうし、切っても切れない関係みたいのがずっと纏わり続けるじゃん」
「確かに。相手の全部を知っちゃってるし見ちゃってる訳だし、俺だったらもう女としてしか見れなくなるな」
「影山は不安になったりしないの？ラブラブな今こんなこと言うのもアレだけどさ。学生時代から付き合ってる奴らが結婚までいくのってすげぇ確率低いらしいし」
投げ掛けられた質問に意識を傾ける。クラスメイトを一瞥してから再びAを中心に捉えると、胸の奥が音を立てて軋んだ。
その境地にぶち当たったことは何度もある。だからこそ一線を越えることに最初は躊躇いがあった。積み重ねてきた関係や距離感があやふやになって、”今まで通り”には戻れないと分かっていたから。だけどそんなの、好きだと気が付いてしまった時点でとっくに手遅れだったんだ。
───たぶん俺は、どんな結末が待っていたとしてもAを好きになっていただろう。同じ景色を一緒に見ていたいと願っただろう。
永遠なんてあるか分からない。でも今は、その淡い光を信じたいと思ってしまう。交わった俺達の道程が、この先も別れることなく続いていくと。Aの温もりが、掌から決して零れ落ちることがないように握っていたい。
「関係ねぇだろ、別れないなら」
＿＿＿口約束なんかで終わらせない。
あいつの隣に居るのは、これからも俺でありたい。
零れ落ちた声は賑わう雑音に撹拌し、誰の耳にも届かないまま消えていく。校舎へと戻っていく小さな背中を見つめながら窓枠を強く握ると、昼休み終了のチャイムが膜を張る鼓膜を叩いた。
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
