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(影山side)
凹み始めた紙パックを一気に飲みきったタイミングで、先程のクラスメイトが再び話しかけてくる。露骨な苛立ちを察して、通話のあいだは敢えて触れないようにしてくれていたらしい。抑えきれない感情を表に出してしまうのは自分でも良くないと思うが、かといって今更それをどうこう出来るほど器用な人間でもない。
＿＿＿Aのことになると、余裕がなくなる。必死になりすぎて周りが見えなくなってしまう。
小さく零れ落ちた溜め息に、クラスメイトが励ましの声をかける。通話の内容でだいたいの事情は理解しているのか、「影山の気持ちはよく分かるよ」と頷きながら背中を叩いてくる。
「彼女が出来ると楽しいけど、色々と苦労するよなぁ。それは彼女側も同じなんだろうけど」
「そういうもんなのか」
「そうだよ。みんな影山と同じように何かしら悩んでるさ。まぁ俺らはいま彼女いないから経験談としての話だが」
「むしろすれ違いなく順調に付き合ってんのがすげぇと思うよ。やっぱ幼馴染だからってのがデカいんだろうな。全部知ってるから今更価値観とか気にならんのだろ」
勝手に進んでいく会話を黙って聞いてみる。
恋愛経験が皆無だった俺にとって、Aが全ての基準になっているのは間違いない。──というよりも、相手がAでなければ絶対に恋愛になんて発展しなかっただろう。いいとこ”仲のいい友達”止まり。
自分自身、恋愛が不向きなのは理解している。それでもこうしてどうにか成り立っているのは相手がAだからだ。これが別の女だったらすぐに崩壊してる。「バレーばかり」だの「つまらない」だの言われ始めたあたりで、「めんどくせぇ」と返してしまうに違いない。そもそもあいつ以外なんて、そんなの考えられない話だ。
楽しげな笑い声に誘われ、窓の外を眺める。同じようにA達へ視線を投げたクラスメイトが、しみじみとした口調で緩やかに話しだす。
「影山の彼女さ、なんかめっちゃ可愛くなったよな。垢抜けたっていうか」
「それなー！やっぱ女子って経験重ねると”女”になっていくんだな」
「あいつは元々可愛いだろ」
「まぁ、そうだけど！お前と付き合ってからより一層可愛くなったって話だよ！」
「そんな恥ずい台詞を真顔で言ってておかしくないのは影山くらいだわ」
Aが可愛いのなんて俺が一番よく知っている。好きだと気が付いてから、その感情を味あわない日はない。
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
