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傍から見たら間抜けな光景だろう。立ち尽くす飛雄の服の中に私が入っているのだから。どうせならジャージでやりたかったな、二人してひとつのジャージに入るやつ。そんな胸きゅんシチュエーションを少女漫画で読んだ。次はジャージでチャレンジしてみよう。
＿＿＿触れる飛雄の温もりと、大好きな飛雄の匂いが、私の奥底までをも満たしていく。速い心音も心地よくて、思わずこのまま目蓋を閉じてしまいそうになる。
睫毛を伏せようとしたとき、薄暗かった視界が急に明るくなり温もりが消え失せた。緩やかに持ち上げた視線は辛辣な様子の飛雄を捉えた。どうやら強制的に弾き出されてしまったらしい。
『あーあ、ぬくぬくだったのに』
「人で暖をとるな」
『ちぇ、ケチんぼ』
普段ならあのまま甘い展開になっていただろう。自ら続行を望んだはずだ。しかしこのあいだの澤村先輩に怒られた記憶が尾を引いて、名残惜しくも食い止めることにした。本当はもっと触れていたいけど、致し方ない。
渋々呑み込んで自分の仕事に取り掛かるが、それはすぐに飛雄によって阻止された。手首を掴まれたことに驚くと、突として唇に甘い熱が広がった。視界いっぱいに広がる飛雄の顔に心臓が大きな波を立てる。
＿＿＿突然の、待ち望んだ展開。
数センチ離れた唇が、甘い誘惑をかける。
「バレたら、お前も道連れだからな」
照れくさそうに尖らせた口元に熱が沸騰する。なんだかんだ言って、結局私達は求め合うことを止められないのだ。互いを欲する本能のまま、こうして惹かれてしまう。
何度も重なる唇が、抗えない欲を引きずり出す。蒼い眼差しに射抜かれてしまえば、熱い舌が私の中を遊び始めれば、それだけでもう何も考えられない。ただこの甘い快楽に溺れながら堕ちるところまで堕ちていく。優しくて気持ち良い快楽の波に呑まれて、私はその愛に満たされる。
『次は土下座謝罪かも』
「じゃあやめるか」
『・・・やめない』
私の返答にフッと綻ばせると、再度重なるふたつの影。開き直った私達は今が部活前だという現状を忘れ、何度も口づけを交わした。
＿＿＿周りの見えなくなっている二人を、
遠くから見つめる姿があることを知らないまま。
「いやー、完全に入るタイミング失ったね」
「おいスガ！だ、駄目だよ！人のそういうの見ちゃ！」
「あいつら、どうやら何も分かっていないらしいな」
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
