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「お前がそれで安心するなら他のも持ってくる」
『・・・待って、
「あ・・・いや、」
『ラブレター他にもあるの？貰ったの？』
零れ落ちたその３文字を私は聞き逃さなかった。間を置いて疑問をぶつければ、露骨な迄に”しまった”と焦りを見せ始めた飛雄が気まずげに言葉を詰まらせる。
・・・どうなってんのよ、急にモテ期到来？
やっぱり腹立つ。なに好き勝手モテてるのさ。
しかもその言い方だと貰ったのはおそらく１枚や２枚ではないのだろう。名探偵が犯人を問い詰めるが如く、眉間にたっぷりの険を刻みながら普段よりトーンの低い声音を発してやった。
『モテモテなんだね、私の知らないところで』
「付き合ってからはそんなに、」
『むしろ付き合ってからも貰ってるの？』
「３回しか貰ってねぇよ」
『いや３回
「わざわざ数えてねぇ」
『いやもう怖い、無自覚にモテるやつ怖い』
貼り付けた笑顔で口端を無理矢理持ち上げると、観念したように嘆息した飛雄が淡々と答えを返してくる。きっと下手に誤魔化そうとする方が私の機嫌を損ねると察したのだろう。飛雄なりに学習しているようだ。
一向に合わそうとしない蒼い瞳は焦燥に揺れて、先程から明後日の方向だけを見つめている。
愛想良く黙っていればモテるのだろうとは思っていたけど、どうやらそんなことしなくたって普通にモテていたらしい。このビジュアルだ、むしろモテない方がおかしいのかもしれない。飛雄以外から告白されたことがない私とは違って、彼は常日頃から異性に好意を寄せられていたのだ。
「・・・言ったら変な心配するかと思って」
『うん、分かってるよ』
優しい飛雄がそれを私に伝えなかった理由はなんとなく理解出来るし、断ってくれさえすればわざわざ「告白された」なんて言う必要もないと思う。正直、私は不安になるから言って欲しいタイプだけど。
【恋人の存在がある人を好きになってはいけない】──それって凄く切なくて、苦しいものだよね。好きになってしまう気持ちは、きっと本人にだって止められないのだから。
もしも私がラブレターを渡した女の子の立場だったら、好きになってしまった飛雄のことを諦められただろうか。好きになってしまった人が、既に誰かにとって大切な人だったら。心から、その人の幸せを祈ってあげられるだろうか。
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
