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どんなときも私を優先して考えてくれて、女心なんて全く汲み取れなさそうなのに変なところは敏感に気が付く。それもだいたい私が手を差し伸べて欲しいとき。
付き合い始めてからはその度合いと甘さが格段に跳ね上がった。こうして不安に押し潰されそうになっても、それ以上の優しさで全部を包み込んでくれる。その瞬間に私が望んでいるものを、痛いほど真っ直ぐな言葉に乗せて。
単純すぎるほど切り替えの早い心は、彼の起こすたったひとつの言動で簡単に掌返しをしてしまう。待ち望んだ愛と優しさがじんわりと私に安心感を運んでくるから。
数分前とは打って変わって嬉しさに歪む口元を噛み締める。こんなにも依存してしまっている自分が恥ずかしいけど、こうして”愛されている”と実感できる瞬間が堪らなく幸福だった。飛雄の中には私しか居ないのだと実感できるこの瞬間が。
差し出されたファンレターを控え目に受け取ると、変わらず硬い表情を崩さない唇が秋の夜長に染まる空間へその想いを吐き出した。
「お前も同じだからな」
『え、』
「もしもAの中で何か選択しなきゃいけない場面が来たとしても、俺以外の男は全部切り捨てろ」
『・・・』
「全部与えてやる、望むもの全部。だからお前の中に俺以外の奴を入れんなよ」
その険しさの中には、
色んな感情が散りばめられている気がした。
＿＿＿不安、寂寞、焦燥、執着。
掘り返される過去の記憶にはっとした。そうだ、同じ想いを抱いているのは彼も同じなのだ。依存して、縋り付いて、手放すことのないよう閉じ込めてしまいたいと拗れた愛し方をしてしまうのは。
『なんか私達、拗れまくってるね』
「そうか？別にお互いがそれでいいなら問題ねぇだろ。周りがなんて言おうが、俺達にとってはコレが正解だ」
『・・・うん、そうかも』
飾り気ない真っ直ぐな台詞に口端が綻ぶ。疲弊した身体をグッと伸ばす姿を見つめながら、両手に握る手紙をそっと鞄にしまい込んだ。熱い想いを綴ったあの子には申し訳ない気もするが、彼女の立場としてはこれが一番安心する解決法だった。
女心に疎すぎる飛雄がそこまで気が回るほど成長していたなんて思わなかったけど。あまりの急成長にちょっと驚いたよ。
すっかり普段通りに戻った私へ呆れた様子で微笑みかけると、薄い唇から継いででた言葉が再び私達の空気を張り詰めさせた。
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
