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ザワつく雰囲気の中、自分が呼ばれていないことにショックを受ける日向くん。先程から悔しそうに奥歯を軋ませている。私からすれば彼だって充分に才能がありそうに見えるけれど、プロの世界には色々と基準があるのだろう。もしもそこに推薦枠があるのならば間違いなく日向くんを推薦する。
いつのタイミングで飛雄に話し掛けようかと疼いていた私の鼓膜に、武田先生の手を叩く乾いた音が届く。「話はもうひとつあります」と継いだ彼の言葉に、再びその場に沈黙が流れる。
「宮城県内の有望な１年生だけを集めた合宿を行う」というのがその内容。擬似ユースと呼ばれる合宿の目的は、宮城県全体のバレーボールのレベルアップらしい。
宮城県内トップクラスの１年生が集まる合宿に、烏野からもひとり選抜されたようだ。こう考えてみると、やはり烏野高校って有望な選手が集っているんだな。
「うちからもひとり、お声が掛かっています。・・・月島くん」
「ッ、凄いツッキー！県トップの１年だ！」
「・・・合宿」
武田先生の言葉に喜びを滲ませたのは当の本人ではなく山口くんだ。面貌を輝かせながら興奮気味に詰め寄っている。
反応の薄い月島くんへ視線を移動させると顰めっ面で眉間を寄せていた。月島くんのことだから、どんな感情よりもまず先に”面倒くさい”が前に来ているのだろう。こんな名誉ある選抜をされたときですら崩れることのないその冷徹さはもはや拍手を与えてやるべきかもしれない。いや、ここは尻を叩いてやるべきか。
一度でいいから笑顔で喜びに弾む姿を見てみたい。何度か感じてきたことが再び過ぎったが、やはりあまりにも想像がつかなさすぎてすぐに小さくかぶりを振った。無駄な空想は虚しくなるからやめておこう。
「春高も近いですし、僕は遠慮しま、」
「頑張って来いよ、月島！」
「外で揉まれるチャンスなんてなかなかないぞ、月島！」
貼り付けられた笑顔で断りを入れる月島くんに、澤村先輩と菅原先輩が先回りで声をかける。退けなくなった展開に取り繕った笑顔をなくすと諦めたように曲線的な肩を落としていた。
せっかく訪れた名誉ある機会なのだ。こればかりは”面倒くさい”なんて言ってないで絶対に行くべきだろう。悔しさでおかしなテンションになり始めている日向くんを目端に、先輩達の意見に大きく首を縦に振ってみせた。
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
