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鼻奥にツンと鋭い痛みが走ったのを悟られぬよう下唇を噛むと、茶目っ気たっぷりの笑顔で切り返しをしてやる。高鳴りを続ける心臓を平常に戻す方法を考えながら。
飛雄本人は全く知らないのだろうけど、言われた私からしたらその台詞はもはやプロポーズと言っても過言ではない。それほどまでに大きな衝撃と喜びを与えていたのだ。
しかし実際は彼自身がありのままの想いを口にしているだけ。数ヶ月の交際期間の中で、一体どれだけプロポーズと取り違える台詞を言われただろうか。普通なら恥ずかしくて口に出来ないようなことを躊躇いなく言葉に乗せられるのも、真っ直ぐで真面目な飛雄らしい人間性なのだけど。理解しながらも、その都度勘違いをしてしまう私は彼に負けず劣らず単純かもしれない。
『もしかしてそれってプロポーズ？』
「なんでだよ。年齢的にまだ無理だろ」
『
「・・・」
『ってことは、いつかはしてくれるの？』
揶揄いながら小首を傾げると、眉を顰めた飛雄が逃げるように視線を外していく。咄嗟に歪んだその口元に淡い期待が湧いて、追い討ちをかけるように問うてみる。
期待に揺れる私に流された一瞥。腰に回されていた腕に力が加わると、何度か開閉した唇が間を挟んで答えを紡いだ。私が伸ばした期待の感情を優しく引き上げるように。
「・・・まぁ、待ってろ」
充分だった。控え目に紡がれた不器用な台詞に熱が沸騰する。全身を走り抜けるような甘い熱が私の全てをふわふわと浮遊させて、もうどう頑張ってもこの高鳴りを誤魔化しなんてできっこなかった。
＿＿＿嬉しくて、幸福で。例え”青春時代の淡い約束”だったとしても、今はこの痛いくらいの幸せを信じていたい。君との未来が、これから先もずっと一緒に続いていくこと。
溢れそうになる熱いものを堪え、もう一度その愛おしい温もりに擦り寄る。
『１０年経っても、２０年経っても、一番近くで応援させてね』
「おう、当たり前だ。そもそも俺はお前の席しか用意してねぇよ」
『またそういうこと言う』
私の反論に「本心言って悪ぃかよ」と不貞腐れた返しを寄越す飛雄が眉を寄せる。こちらの心情なんて一切理解していないであろう鈍さに呆れた笑みが落ちると、グッとつま先に力を入れて突き出されたその唇を塞いでやった。
2023.12.22▶▶影山くんお誕生日おめでとう！君の世界が、幸福に満ち溢れたものになりますように！！
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
